OCN モバイル ONEは2023年6月に新規申込受付が終了しました。既に契約している人は今後も使い続けられますが、乗り換えを検討している人も多いでしょう。今回はOCN モバイル ONEからの乗り換えにオススメのキャリアを解説します。
月のデータ使用量が3GB以下ならLINEMO(ラインモ)のミニプランを検討しましょう。主要な格安SIMの3GBプランでは、このミニプランが最もオススメです。
ミニプランは月3GBのデータ容量が使えてOCN モバイル ONEと同じ月額990円です。家族割や光回線などとのセット割がなくてもこの料金で使えます。契約時のキャンペーンも豪華で、今ならPayPayポイントの還元により最大8カ月間実質0円で使えますし、契約から7カ月間は5分かけ放題オプションが無料で使えるキャンペーンも人気です。契約事務手数料がいつでも無料なのもうれしいですね。
LINEMOは快適な通信速度も魅力です。筆者も毎月LINEMOの通信速度を測定していますが、回線が混雑する昼や夕方でも速度が遅くならず、1日中快適です。速度にこだわる人はLINEMOを選びましょう。
他にも「LINEギガフリー」により、LINEアプリで消費したデータ容量がカウントされません。LINEの音声通話やビデオ通話が多い人はデータ消費量を大きく削減できるでしょう。また、3GBの容量を使い切っても最大300kbpsの速度で通信できます。OCN モバイル ONEの新コースのように低速通信の容量制限もありません。
一方、OCN モバイル ONEからの乗り換えには注意点もあります。LINEMOは3GBと20GBのプランしか選べませんので、OCN モバイル ONEで月6GBや月10GBのコースを契約中の人は同じ容量には乗り換えられません。また、OCN モバイル ONEにあった余ったデータの繰り越し機能や節約モードはありませんし、通話料金が自動で半額になるオートプレフィックス機能にも非対応です。
このようにいくつか注意点はありますが、月のデータ使用量が3GB以下ならLINEMOのミニプランが最もオススメです。LINEMOのメリット、デメリットはこちらの記事にまとめています。
IIJmioへの乗り換えもオススメです。料金はOCN モバイル ONEよりさらに安く、通話料金も自動で半額になります。
IIJmioのメインの料金プランである「ギガプラン」は月2GBが月額850円、5GBが月額990円、10GBが月額1500円とOCN モバイル ONEの新コースよりさらに安いです。LINEMOで選べない月5GBや10GBのプランも選べます。余ったデータ容量は翌月に繰り越せますし、いわゆる低速モードも使えます(3日間で366MBの容量制限あり)。また、オートプレフィックス機能にも対応しているので、端末に最初からインストールされている通話アプリで発信した国内通話は通常の約半額の11円/30秒になります。通話定額オプションの料金も安いので、通話が多い人も少ない人もお得です。
また、豪華な乗り換えキャンペーンもIIJmioのメリットです。他社から乗り換えでギガプランに契約するとSIMフリースマホが特価で購入できます。対象端末や価格は定期的に変更されますが、7月31日まで実施中のサマーキャンペーンではOPPO A55s 5Gが一括110円、6月発売のOPPO Reno9 Aが一括19800円と非常に安い価格で購入できます。さらに初期費用や通話定額オプションの割引キャンペーンとも併用可能です。乗り換えと同時に端末を買い替えたい人も、IIJmioならお得に購入できるでしょう。
IIJmioの最大の注意点は通信速度です。IIJmioはドコモ回線のタイプDとau回線のタイプAが選べますが、どちらを選んでも昼や夕方に速度が遅くなる場合があります。特に昼は速度の低下が大きく、1Mbpsちょっとに落ち込むことが多いです。主要なMVNOの中では速い方ですが、OCN モバイル ONEの新コースやLINEMOに比べると遅いです。会社勤めの人で昼休み12〜13時にも快適に通信したい人は他社の方がいいでしょう。
ただし、速度が遅くなるのは昼12〜13時と夕方18〜19時の短時間です。その時間にあまりデータ通信をしない人やWi-Fiが使える人は影響を最小限に抑えられます。何より料金の安さは主要な格安SIMではトップクラスなので、料金面のメリットが上回るかもしれません。
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