携帯の高機能化で一番割りを食ったのは実は目覚まし時計業界かもしれない──というくらい、携帯の時計機能は使われている。ではどんな使い方をすれば便利なのか。「ビジネスで使う──」の第4回は時計編。「W41CA」を題材に、携帯と時計の相性の良さを探っていこう。
auのCDMA端末は昔から時計が狂わない。電波時計と同様に、携帯の電波に乗って時間の信号が送られてくるからだ(2003年5月13日の記事参照)。最近では、ドコモのFOMAなどでも自動時刻補正機能付き端末が増えてきたが(2005年5月17日の記事参照)、auの場合全機種対応。端末を選ばない。W41CAももちろん時計は(日本国内で電波が届いていれば)常に狂わない。
W41CAは、待受画面に秒数を表示できる。筆者のお気に入りは、壁紙を例の「アデリーペンギン」にして、秒が大きく表示される「時計」という設定だ。
W41CAを手に入れたら、ぜひ行いたいカスタマイズが世界時計の追加。右の写真を見てほしいが、画面上部にメニュー項目が並び、画面下部に世界地図と世界11カ所の時刻が表示される。都市名は、ロンドン、ローマ、モスクワ、カイロ、北京、バンコク、シドニー、ロサンゼルス、メキシコ、ブラジリア、そしてニューヨーク。縦長の液晶をそなえたW41CAならではのメニュー画面だろう。
この世界時計のカスタムメニューは名称を「worldwatch」といい、カシオ計算機のサイト「CA'zCAFE」から無償ダウンロードできる。メニュー画面から「設定」→「CA'zCAFEで探す」と進むと、Flashアイコンとして用意してある。
個人的には、プリインストールされている「アデリーペンギン」が、待受画面とマッチしてうれしいのだが、世界時計も捨てがたいのだ。ちなみに、W41CAにはもっとすごい世界時計もプリインストールされている。BREWアプリである「live earth」だ。これは宇宙から地球の様子を見られるアプリで、昼か夜かや、6時間おきに更新される雲の様子、さらに各都市の時刻も分かる。もちろん、回転したり近づいたりも自由自在だ。
W41CAの時計はこれだけではない。
が用意されている。
ストップウォッチやカウントダウンタイマーは、W41CAのベースとなったソフトウェアが「G'zOne TYPE-R」から来ていることとも関係しているだろう。アウトドア志向のG'zOne向けに搭載された機能は、(地磁気センサーを除いて)そっくりそのまま搭載されている。
ストップウォッチは便利なのだが、バックグラウンドで動作させられないのが玉に瑕。つまり起動させっぱなしで使わなくてはいけない。これはこれで普通のストップウォッチなのだが、例えば車で旅行に出かけるときに、出発時にスタートして到着時にストップさせて時間を計る──なんて使い方には向かない。※初出でカウントダウンタイマーに関する記述が誤っておりました。お詫びし、下記に訂正いたします。カウントダウンタイマーについては、終話キーを押すことでバックグラウンドで動作させられる。その際はタイマーアイコンが表示される。
アラームは、右ソフトキーを一回押すだけで「オン/オフ」が切り替えられるのが素晴らしい。いちいちメニューが開いたり、「よろしいですか?」なんていうダイアログが開いたりしないのが、使っていて爽快だ。それぞれのアラームに名前を付けることはできず、オン/オフ、繰り返し設定、時間が表示されるだけだが、これはこれで分かりやすい。
さて時計といえば、やはり残念な点が1つ。W41CAにはサブディスプレイがないのだ。これは担当者も薄型化とどちらを取るか、相当悩んだ点だと言っていた。幸いにして、W41CAは断面がひょうたん型になっており、片手でも簡単に開けやすいので、開けてみるのもそれほどは苦ではない。それでもうまい形でサブディスプレイを搭載してほしいと思うことはある。
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