東芝は2月9日、液晶テレビ“REGZA”(レグザ)の新製品として、パーソナルサイズの「V30シリーズ」を発表した。レグザブランドの生誕10周年を記念した製品の第1弾。40V型と32V型を2月下旬に発売する予定だ。価格はオープンプライスだが、店頭では40V型の「40V30」が9万円前後、32V型「32V30」は6万5000円前後になる見込み(いずれも税別)。
製品コンセプトは、“シンプル&スマート”。液晶パネルの解像度は40V型がフルHD、32V型はWXGAと流行の4Kやタイムシフトマシンといった付加機能は持たないが、スピーカーを前面に配置して迫力のある音を実現したほか、2番組同時録画や「NETFLIX」などの動画配信サービスにも対応する高機能モデルとした。「シンプルだけど、必要な機能を入れてスタイリッシュに仕上げた。2Kテレビはローコストモデルが増えているが、『もう少し良い物が欲しい』というニーズに応える製品だ」(東芝ライフスタイル、ビジュアルソリューション事業本部VS第一事業部商品企画部の本村裕史参事)
サウンドバースタイルのスピーカーは、40×120mmの“だ円形”フルレンジユニットを正面を向けて配置している。またテレビの筐体全体をキャビネットとして容積をかせぎ、下は100Hzまで無理なく再生できるという。「ユニットの性能を引き出し、音楽でも映画でもストレスなく鳴らしきる。パーソナルサイズのテレビではトップクラスだろう」と担当者は胸を張る。同社はこれを「クリアダイレクトスピーカー」と名付けている。
地上/BS/CS110度の3波対応デジタルチューナーを3基搭載している点も特徴。別売のUSB外付けHDDを接続すれば、番組を視聴しながら放送波を問わずに2番組の同時録画が可能だ。また同クラスのテレビには珍しくWi-Fiを内蔵しており、同社のクラウドサービス「TimeOn」をサポート。「みるコレ」のパックを導入し、お気に入り番組の自動録画やシーン検索といった便利な機能が利用できる。もちろん、USBハブを使用すれば、4台までのHDDを同時に接続可能だ。
さらに「タイムシフトリンク」に対応した「レグザサーバー」とHDMIケーブルで接続すれば、リモコンの「タイムシフトリンク」ボタンから「始めにジャンプ」などタイムシフトマシンのさまざまな機能を利用できる。もちろんDLNA/DTCP-IPを活用したネットワーク再生機能「レグザリンクシェア」や「レグザリンクダビング」もサポートしている。
動画配信サービスを多くサポートした点も大きな特徴の1つ。リモコンの「クラウドメニュー」ボタンを押せば、話題の「NETFLIX」のほか、「YouTube」「DMM.com」「TSUTAYA TV」「U-NEXT」「アクトビラビデオ・フル」「クランクイン!ビデオ」などさまざまなサービスを利用できる。
映像エンジンは、「NEWレグザエンジンCEVO」。画像をピクセルごとに分解し、立体感や質感の表現で重要なテクスチャー部と、文字の輪郭などノイズの発生しやすいエッジ部で異なる画質処理を行う「マスターリファイン」によって先鋭感のあるクリアな映像を再現したという。室内の明るさに合わせて画質を自動調整する「おまかせオートピクチャー」も備えた。
そして「業界トップクラス」(同社)という「瞬速ゲームダイレクト」モード。画像処理の時間が約0.05フレーム(約0.83msec)を実現しており、格闘ゲームなどボタン操作のタイミングが勝敗を左右するようなゲームも快適にプレイできるという。なお、今回から任天堂「Wii U」を接続した場合にも機種名などの各種情報が表示されるようになっている。
型番 | 40V30 | 32V30 |
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液晶パネル | VA方式(1920×1080ピクセル)、LEDバックライト | IPS方式(1366×768ピクセル)、直下型LEDバックライト |
チューナー | 地上/BS/110度CSデジタル×3 | |
外形寸法 | 904×578×165mm | 735×507×158mm |
重量 | 11.5kg | 5.5kg |
実売想定価格 | 9万円前後 | 6万5000円前後 |
発売時期 | 2月下旬 | |
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