SpringSourceはCloud Foundryの技術を土台としたエンタープライズJavaクラウドプラットフォームを発表した。Spring、Grails、Javaアプリケーションをパブリッククラウドで実装/管理できる。
米SpringSourceは米国時間の8月19日、エンタープライズJavaクラウドプラットフォーム「SpringSource Cloud Foundry」を発表した。Java開発者がクラウドを容易に利用できるようにするもので、Amazon EC2上で実装できる。
SpringSource Cloud Foundryは、SpringSourceが先に買収した米Cloud Foundryの技術を土台としたプラットフォーム。これを利用して、Spring、Grails、Javaアプリケーションをパブリッククラウド(Amazon EC2)で実装/管理できるという。クラウドを選択肢の1つにする、としている。
コアランタイムにSpringSourceの「tc Server」を採用、負荷分散に「Apache HTTP Server」、モニタリング/管理ツールとして「Hyperic」を統合、MySQLデータベースも提供する。Cloud FoundryはJavaアプリをAmazon EC2で実装するためのオープンソースプロジェクト「Cloud Tools」を土台としており、クラウド環境におけるJavaアプリケーションの実装、管理、テスト機能を提供するという。
特徴はセルフサービス型と従量課金制。当初、Amazon EC2のみを対象とするが、今後はそれ以外のプライベートクラウドでも利用できるようにするという。同社が先日合併計画を発表した米VMwareの「vSphere」対応も示唆している。
すでにβ版の提供は開始されており、β期間中はCould Foundryの利用は無料。ただし、Amazon EC2の料金は発生する。正式提供では有料となる予定。
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