IBMは自社システムでSecond Lifeプラットフォームをホスティングし、顧客が仮想空間に安全なカスタムエリアを作れるようにする。
米IBMと米Linden Labは4月3日、企業向けの仮想空間ソリューションで協力すると発表した。この提携の下、IBMは自社のシステムで3D仮想空間Second Lifeの法人向けバージョンをホスティングする。
IBMは、自社のファイアウォール内に置いたサーバでLinden LabのSecond Life Gridプラットフォームを動かす。Second Life Gridは、企業がSecond Life内に公開あるいは非公開の専用スペースを設置できるようにするプラットフォーム。これをIBMのファイアウォール内で運営することで、顧客は仮想空間にセキュアなカスタムエリアを設置できるという。
IBMはこれを使って、同社社員がSecond Life本土とファイアウォール内のIBM専用カスタムエリアの間をログインし直さずに移動できる社内向けソリューションを運営する計画だ。社員が同じSecond Lifeインタフェースで公開エリアにも非公開エリアにもアクセスできるようにすると同時に、ファイアウォール内のエリアではプライバシーとセキュリティを確保することを目指す。
IBMは3日から開催のVirtual Worlds 2008カンファレンスで、同社のブレードサーバ「BladeCenter」でホスティングするSecond Lifeを披露する。
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