Google DocsなどのWebを使った情報共有ツールは便利だが、全員がアカウントを登録していないといけないのが面倒。ユーザー登録せずに、URLとパスワードだけで情報を共有できるツール2種。
Webを使った数々の情報共有ツールが登場しているが、これらを普通のビジネスパーソンが使うときに問題になるのが“ユーザー登録”だ。
「Google Docsに議事録を記入しました。共有設定するのでアカウント名を教えてください」
こんなメールを出しても、相手によっては「Google Docsって何?」ってことになりかねない。Web上のサービスをバリバリ活用している人と、普通のビジネスパーソンのITリテラシーはけっこうな隔たりがあるのだ。
今回紹介するWriteboardとOnSheetは、閲覧したり編集したりするのにユーザー登録が必要ない、情報共有ツールだ。最初に設定する人は、IDやメールアドレスの登録が必要だが、そのページをほかの人に見せる場合は、URLとパスワードだけあればいい。
Writeboardは、Wikiのようなシンプルな文章共有ツール。URLとパスワードでページを開いたら、上部の「Edit this page」を押す。すると本文が編集できるようになるので、書き換えたり追記したりすればいい。記法はシンプル(右帯のformatting guideを押せばサンプルが出てくる)だが、画像の表示なども可能だ。
OnSheetは、文章ではなく表の共有ツールだ。日程調整などに使うには、文書形式よりも表形式のほうが使いやすい。こちらは国産ツールで、メニューも日本語のため、詳細な解説は省くが、シートを作ったら「共有」−「インターネットへの公開」を選んで、権限を設定する。
設定 | 参照 | 編集 |
---|---|---|
非公開 | × | × |
参照のみ | ○ | × |
参照と編集 | ○ | ○ |
参照のみ(パスワード保護) | PASS | × |
参照(パスワード保護)と編集(パスワード保護) | PASS | PASS |
参照と編集(パスワード保護) | ○ | PASS |
と、こまかく権限が変更できるのが便利だ。また相手にユーザー登録してもらえれば、人ごとの権限設定も行える。
情報共有にWebツールを使うなら、相手があまり詳しくない人でも問題なく使えるように工夫したい。URLとパスワードだけで利用できるWriteboardとOnSheetは、相手にアカウントを作ることを強制しない、気軽な情報共有ツールなのである。
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