(写真)アプリ「Wi-Fiミレル」で電波強度や速度を計測
(記事公開日:2022年5月18日)
アイ・オーの無償アプリ「Wi-Fiミレル」は、目に見えないWi-Fi電波を色や数値で「見える化」してくれるアプリです。これまで、I-O DATA MAGAZINEでもWi-Fi環境を改善するのに数多く活用しています。
Wi-Fiルーターの買い替え、Wi-Fi中継機の増設において、Wi-Fiの電波状況を確認するのに、今では欠かせないアプリとなっています。Wi-Fiのスピードが遅かったり、途切れたりする原因を可視化したい方にはピッタリのアプリです。
今回、「Wi-Fiミレル」の新機能として、インターネット速度やWi-Fi速度の計測に対応し、回線環境を確認する際にさらに便利になりました。
※ 本アップデートはiOS版のみ対応となります。Android版は後日アップデートにて対応予定です。
※ iOS 14以降でお使いいただけます。
「Wi-Fiミレル」は、無償アプリであり、アイ・オーのWi-Fiルーターはもちろんのこと、他社製Wi-Fiルーターでも計測することができるので、まずは、アプリをインストールして、使ってみましょう。
対応OS:iOS 14以上、Android 9.0以上
(アイコン)「Wi-Fiミレル」アプリ iPhone・iPad・iPod touchは「App Store」より、
Androidスマホ・タブレットは「Google Play」より無償ダウンロードできます。
(キャプチャー)「Wi-Fiミレル」のダウンロード画面
はじめに、「Wi-Fiミレル」の機能をかんたんに紹介してから、それぞれの機能の詳細を説明していきます。アプリを起動すると、上部に4つのタブメニュー「強度」「ヒートマップ」「速度」「情報」が表示されます。
(キャプチャー)電波強度とヒートマップの画面
電波強度 | 現在接続されているWi-Fi(SSID)の電波強度を0~100の数値で表示します。数字が大きいほど、電波状態がよいことを示しています。表示される数値は目安となります。 |
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ヒートマップ | 場所ごとに電波強度を計測することで、ご自宅やオフィス全体のWi-Fiの電波強度をわかりやすく把握できるヒートマップを作成できます。間取り図も読み込みできますので、場所ごとの計測結果が一目でわかります。 |
(キャプチャー)速度と情報の画面
速度測定 | インターネットのダウンロード、アップロードの速度と、Wi-Fiのネットワーク速度を計測します。数字が小さいほど遅く、大きいほど快適であることを示しています。 |
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Wi-Fi情報の表示 | 現在接続しているWi-Fiについての各種情報(SSID、IPアドレス、サブネットマスク等)を表示します。また、ルーターの設定画面を開くことができます。 |
分かりやすい色分け表示
実際の計測画面のように数値と色で表示されるので、一目でWi-Fi電波状況が分かります。緑色は電波強度が強く、速度が快適な状態で、黄色や赤色は電波強度が弱く、速度が遅い状態になります。
それでは、各機能を具体的に見ていきましょう。今回の計測は、現在利用しているWi-Fiルーター「WN-DAX3600QR」を使い、スマホはiPhone 11に「Wi-Fiミレル」をインストールして計測しました。
(写真)計測したWi-Fiルーター「WN-DAX3600QR」の本体とパッケージ
(写真)1階リビングに設置しているWi-Fiルーター「WN-DAX3600QR」
(写真)電波強度の計測
メニューの【強度】を選択すると、接続されているWi-Fiの現在位置での電波強度を0~100の数値で表示してくれます。スマホを持って移動すると数値もリアルタイムに変化していきます。電波強度が強い場合は、リング状のバーは緑色、弱い場合はバーが黄色や赤色になり視覚的にも分かりやすいです。
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(写真)ヒートマップを作成中
メニューの【ヒートマップ】を選択して、あらかじめ間取り図(※)を写真で取り込んだ上で、チェックしたい場所に移動して電波強度を計測することで、自宅やオフィス全体のWi-Fiの電波強度を把握できる「ヒートマップ」をかんたんに作成できます。
(※)間取り図が無い場合は、手書きやExcelなどで作成した間取りでも大丈夫です。
(写真)おうちの図面をあらかじめ撮影
(写真)撮影した1階と2階の間取り図
私の場合、家を建てたときの設計図面があったので、あらかじめ1階と2階の平面図をそれぞれ撮影して、その写真を取り込みました。
※ヒートマップの作成時に直接、写真撮影をして取り込むことも可能です。
おうちの中を移動しながら、チェックしたい部屋や場所で、図面にポイントをつけていくだけで、よりリアルな電波状況を確認できるヒートマップができ上がっていきます。
(写真)おうちの中を移動してヒートマップを作成
間取り図の取り込みから、計測までの流れを画面で説明します。
【1】[開始]をタップします。
【2】[間取り]-[フォトライブラリ]を選択します。
【3】あらかじめ撮影した平面図において、1階部分が画面いっぱいになるように拡大します。
【4】調整できたら[選択]をタップします。
【5】1階の間取り図が取り込めました。
【6】おうちの中を移動して、計測場所に合わせて間取り図の同じ場所をタップすると、電波強度を数値と色で表示してくれます。
(キャプチャー)完成した1階と2階のヒートマップ
Wi-Fiルーターを設置している1階は電波が強いことが分かります。2階は1階に比べると電波が弱くなっている場所が分かるので、中継機を設置する際の目安としても役立ちます。
(写真)速度の計測
メニューの【速度】を選択して、速度の計測ができるようになりました。光回線などのインターネット側の速度とWi-Fi通信のみの速度とそれぞれのスピードが分かります。
※本機能はiOS版のみとなります。Android版は後日対応予定。
これまで、速度は別アプリで測定していたので、今回のアップデートにより1つのアプリで完結でき、さらに便利に使えるようになりました。
(キャプチャー)速度の計測画面
Wi-Fiの速度が遅いなどのお悩み時に契約回線の問題か、Wi-Fiルーターの問題かの区別をつけるときに大変役立ちます。
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メニューの【情報】を選択して、Wi-Fiで接続されたルーターの設定画面を開くことができます。電波の状況を把握した後などに、Wi-Fiルーターの設定を見直し、変更がスムーズに行えます。
【1】[ルーターの設定画面を開く]をタップします。
【2】Wi-Fiルーター設定画面ログイン用の[ユーザー名]と[パスワード]を入力して、[ログイン]をタップします。
【3】「Wi-Fiミレル」から直接、設定画面へ入ることができました。
アイ・オー製Wi-Fiルーター以外でも接続されているWi-Fiルーターでしたら、検知することができますので設定画面を開くことができます。
(写真)メニュー「混雑」で周囲のWi-Fi電波の無線チャンネルをグラフ表示
Wi-Fiは無線チャンネル(ch)で接続されます。このチャンネルとは、道路に例えれば車線みたいなもので、混んでいる車線もあれば空いている車線もあるといった感じです。近隣のみなさんもWi-Fiを使っているご家庭が多いので、Wi-Fiのチャンネルが同じであったり近かったりすると速度低下の原因になります。
「Wi-Fiミレル」はこのチャンネルの混雑状況もグラフで可視化してくれる機能があります(※Android版のみ)。メニューの「混雑」を選択すると、どのチャンネルが空いているのかをグラフ表示してくれて、簡単に把握することができます。あまり使われていないチャンネルを使うように設定することで、Wi-Fiをより快適な環境で利用することができます。
※チャンネルの設定方法は、ご利用の無線LANルーター・アクセスポイントメーカーにご確認ください。
みなさんのご自宅やオフィスのWi-Fiの電波環境はいかがでしょうか。一度、無償アプリ「Wi-Fiミレル」で調べてみると色々なことが分かり、改善のヒントがあると思います。ぜひ、使ってみてください。
◎関連リンク
・かんたんWi-Fi電波状況確認ツール 無償アプリ「Wi-Fiミレル」
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