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AWSがGitHubで公開している公式ドキュメントを廃止

今後数日(原文投稿は2023-06-03)で、AWSは現在GitHubで公開されているAWSドキュメントの廃止を行う。プロジェクトの結果を検討し、内部ドキュメントを手作業で同期するオーバーヘッドを考慮した結果、公開リポジトリのほとんどを廃止を決定した。

オープン性とコラボレーションを高めるために作られたオープンソースのドキュメントは、AWSのコミュニティで人気を得ることはなく、開発者たちはプルリクエストがよく無視されると嘆いていた。AWSのバイスプレジデント兼チーフエバンジェリストであるJeff Barr氏は、この変更について説明する。

AWSのドキュメントの大半は社内システムにあり、GitHubのリポジトリと手動で同期しないといけない。ドキュメンテーション・チームの最善の努力にもかかわらず、公開リポジトリを内部リポジトリと同期するのは非常に困難で時間がかかることが判明しました。いくつかの手動ステップと並列編集があり、オーバーヘッドは非常に大きく、ドキュメント自体の品質向上にあてるべき、貴重な時間を費やしていたのです。

すべてのリポジトリが廃止されるわけではなく、コードサンプル、サンプルアプリ、CloudFormationテンプレート、設定ファイル、その他の補足的なリソースを含むリポジトリは、主要なソースとして残される予定である。

AWSは5年前にGitHubでドキュメントを公開し、関心のある開発者にプルリクエストという形で変更や改善のコントリビューションを呼びかけていた。Barr氏は当時、こう書いている。

バグを修正したり、コードサンプルを改良(あるいは新しいものを提出したり)できる(...)。また、新機能やサービスの開始について知るためにコミット履歴を見たり、ドキュメントの改良を追跡することもできる。

開発者の中には、変更を追跡するためにdiffを実行する機能を失い、問題を報告するためのオプションが減ったことを強調するユーザーもいるが、AWSがようやく最適でない状況を認めたことを評価するユーザーもいる。Redditの人気スレッドでは、GitHubをメインリポジトリにする代わりに解決策を講じるべきだったのではないかと疑問を呈するユーザーもいれば、より良い自動化を提案するユーザーもいる。The Duckbill Groupのチーフ・クラウド・エコノミストであるCorey Quinn氏は、次のようにコメントした。

AWSは、何かが計画通りに動いていないことを認識して軌道修正した。またドキュメントのエラーをユーザーの責任として修正するように提示をしなかった。この2点は評価できる。

クラウドエキスパートでAWS Serverless HeroのBen Kehoe氏がツイートした。

これは正しい判断だと思う。きちんとオープンでコラボレーティブなAWSドキュメントがあればいいのだが、それがない以上、これを認めることは、これまでの現状よりも良いことだと思う。

オープンソースのドキュメントを提供しているクラウドプロバイダーはAWSだけでなく、Microsoft AzureのドキュメントもGitHubに公開されている。

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