基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167922269
ISBN 10 : 4167922266
フォーマット
出版社
発行年月
2024年06月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

47歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。「彼が誰かの操り人形だったら?」そう感じた女性記者が、背景を探ると、関係者の不審死、同級生の秘書や家族らの怪しい関係性が浮上し―。代議士を操ろうとする人物は誰なのか?心の闇に迫るミステリー長編。

【著者紹介】
早見和真 : 1977年神奈川県生れ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されてベストセラーに。2015年『イノセント・デイズ』で、第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、2020年『ザ・ロイヤルファミリー』で、第33回山本周五郎賞、2019年度JRA賞馬事文化賞を受賞する。同年に『店長がバカすぎて』で本屋大賞の9位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • bunmei さん

    官房長官から総理大臣を目指す若き政治家清家一郎と、彼のカリスマ性に惚れ込んで、ブレーンとして支えてきた秘書の鈴木俊哉との21年に渡る骨太小説。2人が共に生徒会長を目指した高校時代の青春群像劇から、清家が政界に進出してから彼を操る正体の謎、清家の奥底に潜む出生と生い立ちの秘密等、清家の本当の姿を解き明かしていく。それを記者の道上香苗が追い求め、最後までミスリードしていく展開に魅了された。自分が魅力を感じた人を支配したいという欲望は誰しも忍ばせているもの。そんな厄介な感情が、キーワードとなって物語は展開する。

  • 納間田 圭 さん

    彼は…27歳に事故死した先輩議員の地盤を引き継ぎ衆議院選挙で当選し議員バッジをつけた。それは計画通りだった⁉︎。その後…47歳には官房長官にまで登りつめた。彼の言葉は…人の心を突いた。彼の演説は…民衆を魅了した。でも…どれもこれも誰かが考えたシナリオだったとしたら。彼は…そのシナリオを天才的に演じているだけだとしたら。彼の父親も…政治家だった。母親は…異常な程に彼を英才教育した。彼には…高校生の頃から強力ブレーンが存在した。大学時代の彼女も…彼を〇〇した。祖母が口にした「复仇(フーチョウ)」の一言の意味。

  • KAZOO さん

    政治小説というか、ある意味一人の権力者がどのような感じでそこまでの道のりをたどって来たのかを、その人物にかかわりのある人間を介して説明してくれます。高校時代から始まり、大学時代、あるいは政治家になってからの状況が関わり合いのある人物や記者からスピンアウトした人物などによって説明されます。とくに母親やその祖母がかなりの役割を果たしているのではないかという気がしました。それにしても面白い小説です。

  • のり さん

    官房長官まで上り詰めた男。その正体は何なのか?意思を持たないが、求められた事は完璧にこなす。表現力は一級品。人を引き付ける能力も併せ持つ。しかし、その土台を作り、操っていた人物も多い。支配を好む彼等だったが…人は誰でも仮面をかぶる事もあるが、何枚も持ち合わせるのは困難である。この男は稀代の天才である。この先の展望も気になるところだ。

  • オーウェン さん

    その都度早見さんは題材を変えて小説を書く多才ぶり。 今作は政治の世界だが、清家一郎は遂に官房長官に上り詰めた。 それには秘書の鈴木俊哉の助力が欠かせない。 そんな時受けたインタビュアーの道上が提出した卒論の文によって、清家は動揺することに。 疑いは清家は操り人形ではないかという疑念。 そこから清家と鈴木の出会いから、2人が政界の道に進んでいく。 あの息子にはあの母ありという感じだが、清家の思惑はそれらを遥かに越える野望。 見据えるのは最大限の高みだが、あのモデルの人物に向かっていくのだろうか。

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早見和真

1977年神奈川県生れ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されてベストセラーに。2015年『イノセント・デイズ』で、第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、2020年『ザ・ロイヤルファミリー』で、第33回山本周五郎賞、2019年度JRA賞馬事文化賞を受賞す

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