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児童文学連続講座

児童サービスに従事する全国の各種図書館員等の幅広い知識のかん養に資することを目的として、平成16年度から児童文学連続講座を開催しています。

令和6年度児童文学連続講座のご案内

※12月17日追記:講義録画の配信と視聴申込受付を開始しました。
※10月30日追記:同時配信(当日開催)は終了しました。講義録画の後日配信については、現在準備中です。準備ができ次第、申込方法を含めて改めてこのページでご案内しますので今しばらくお待ちください。
※10月23日追記:各講義のレジュメ・資料リスト、受講マニュアルを掲載しました。
※10月9日追記:同時配信の申込受付を終了しました。

総合テーマ「変わる!子どもの読書環境と児童文学」

近年、情報機器の発達・普及により、子どもたちは日常的にデジタル端末に触れています。そして、映像作品やゲーム、電子書籍など、紙以外の媒体で物語を楽しむ機会が急速に増えています。

一方で、そのような現状を、私たち大人はきちんと受けとめられているでしょうか。今年度は、こうした課題に着目し、「変わる!子どもの読書環境と児童文学」をテーマとして、子どもたちの現状と児童文学、読書の関係について考えたいと思います。

まず総論として、子どものデジタルメディア視聴の実態とその影響を概観します。各論では、児童文学の変化や、子どもの読書とゲームのつながりを見ていきます。さらに、ひろく親しまれている映像作品を取りあげて児童文学との関連を考えるほか、国際子ども図書館のサービスについてもご紹介します。また、昨年度に引き続き、参加者のみなさんにオンラインでグループディスカッションをしていただく科目も設けました。

この講座をとおして、現代の子どもたちがどのように物語を楽しんでいるのか、そしてそれを読書へつなぐことができるのか、みなさんと考えていきたいと思っています。

監修 藤本 恵(武蔵野大学教授、国立国会図書館客員調査員)

開催概要

総合テーマ 「変わる!子どもの読書環境と児童文学」
形式 オンライン同時配信形式(Microsoft Teamsを使用)
録画配信形式(YouTubeを使用)
日程 同時配信(当日開催):令和6年10月28日(月)、29日(火)(※終了しました)
録画配信:令和6年12月17日(火)~令和7年3月31日(月)(予定。グループディスカッションの科目を除く)
参加費 無料
申込受付期間 録画配信:令和6年12月17日(火)~令和7年3月31日(月)17時
申込方法 録画配信の視聴は、以下のフォームからお申し込みください。自動返信メールにて、視聴に必要な情報をお送りいたします。

※詳細は変更になることがあります。

講義内容

令和6年10月28日(月)10時~11時30分
「デジタルメディア環境の変化と子どもの発達」

講師:佐藤 賢輔(東京大学特任助教)

現代の子どもを取り巻くデジタルメディア環境の実態と変化、デジタルメディア視聴が子どもの発達に及ぼす影響などについて、国内外の研究結果を紹介しながら概説します。それら知見を踏まえ、子どもとデジタルメディアのより良い関係を構築するために必要なことについて考えます。その中で、デジタルメディアと子どもの読書の関係性や展望にも触れます。

令和6年10月28日(月)13時~14時30分
「変わる/変わらない子どもの本―人気シリーズ「ゾロリ」「ルルとララ」の再検討―」

講師:藤本 恵(武蔵野大学教授、国立国会図書館客員調査員)

映像作品やゲームが広まるにつれ、それらの要素を取りいれて子どもを引きつけ、長期にわたるシリーズとなる本も現れてきました。そのような本を楽しむことと古典的な児童文学を読むことは、違うのでしょうか。この講義では、映像作品やゲームが子どもたちに多くの物語を提供するなかで変わる/変わらない子どもの本の魅力とは何か、考えたいと思います。

令和6年10月28日(月)15時~16時30分
「グループディスカッション―子どもの読書は変わるのか?」

モデレーター:藤本 恵(武蔵野大学教授、国立国会図書館客員調査員)

ふだんから本や子どもと関わっているみなさんと、子どもの読書環境の今とこれからについて語りあってみませんか。オンラインだからこそ、遠く離れた地域の方とも気軽につながり、交流することができます。
※この科目では、少人数のグループに分かれてディスカッションを行います。ディスカッション中はマイクとカメラをオンにしていただきます。

令和6年10月29日(火)10時~11時30分
「子どもの読書とゲーム」

講師:日向 良和(都留文科大学教授)

「ゲーム」、特にデジタルゲームは子どもの読書と相反するものと捉えられがちです。しかし、2015年頃より、各図書館で子どもの読書とゲームを組み合わせて読書への興味関心をかき立てる取り組みが進んでいます。こちらを紹介しながら、子どもの読書とゲームの「いい」関係について、みなさんと考えたいと思います。
※事前収録した講義動画を上映し、その後、寄せられた質問には、藤本氏にご対応いただきます。

令和6年10月29日(火)13時~14時30分
「童話と映画のあいだ―『魔女の宅急便』―」

講師:米村 みゆき(専修大学教授)

宮崎駿によるアニメーション映画作品の多くは、児童文学等の原作を元にして製作されていますが、原作から大きく乖離していると言われてきました。しかし、角野栄子による童話『魔女の宅急便』から映画化への脚色過程をたどってゆくと、原作の童話の世界を掘り下げて読解することによって独創的なミヤザキ・ワールドが展開されていることがわかります。

令和6年10月29日(火)15時~15時30分
「国際子ども図書館の読書・学習支援コンテンツ紹介」

講師:国立国会図書館国際子ども図書館職員

国際子ども図書館は、令和6年3月、子どもの読書と学習に役立つオンラインコンテンツ、「しらべる・まなぶ・よむ」(小学生向け)、「調べる・学ぶ・読む」(中学生・高校生向け)を公開しました。これらのコンテンツの概要と使い方についてご紹介します。

各回の概要と講義録

過去の児童文学連続講座の講義録は、印刷版として刊行するとともに、国際子ども図書館ホームページにもPDFファイルで掲載していますので、ご利用ください。

過去の児童文学連続講座の概要と講義録は以下のページからご覧いただけます。

お問い合わせ先

国立国会図書館国際子ども図書館 企画協力課協力係
メールアドレス:kenshuアットマークケーオーディーオーエムオーピリオドジーオーピリオドジェーピー
電話:03-3827-2053(開館日の9時30分~17時)

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