女子大生&社会人のお姉さん&ギャル&美熟女
本販売日:2024/09/24
電子版配信日:2024/10/04
本定価:869円(税込)
電子版定価:880円(税込)
ISBN:978-4-8296-4753-0
「あの、私でいいなら、エッチしてくれませんか」
性格もボディも最高の女子大生が、冴えない俺を逆ナンパ!
ここは女性が積極的に誘惑を仕掛けてくる貞操逆転世界!
【男女比1:1000】が生み出した夢のセックスハーレム。
OLのお姉さん&二人組のギャルも、望みは俺との子作りで……
eブックス超人気作を書籍化。限定書き下ろしで水着熟女も登場!
プロローグ
第一章 巨乳女子大生と初めてのセックス
第二章 一人暮らしのOLといちゃいちゃセックス
第三章 金持ちギャルと3Pセックス
第四章 水着熟女と行きずりセックス
本編の一部を立読み
プロローグ
「宮永雄輝さん、十九歳。住所は不定。それに、なんですか? その格好」
酷暑が続く夏、クーラーのある職場を求めて駅前の喫茶店のバイトに応募した俺は、面接官の神経質そうな眼鏡の男から呆れ交じりに嘲笑されていた。
「……一応、指定通りに白いシャツと黒いズボンで来ましたけど」
「普通、そう指定されたらワイシャツとスラックスって解ると思いますけどね」
そうは言われても、日雇いバイトを繰り返してネカフェ難民でその日暮らしをしているような俺には、スーパーの特売で売ってた三百円の白シャツと古着屋の五百円の黒ズボンを買う程度のお金しか捻出できなかったのだ。
機嫌を損ねた父親に八つ当たりで不意に殴られる生活に嫌気が差して家を飛び出した俺には頼れる身内もいない。お洒落な喫茶店に相応しくない格好で面接に来たのは申し訳なく思うけど、この人の態度は感じ悪く思う。
とはいえここを落ちると、明日も飯代を稼ぐために日雇いの土方バイトに行かなければならなくなる。炎天下でキツい肉体労働を強いられるあの仕事は生命の危機を感じざるを得ないので、可能な限り行きたくない。
「格好は、雇ってくれたらちゃんとしたのを用意します。体力には自信ありますし、スケジュールにも余裕はありますのでシフトもいっぱい入れます」
受かるためにやる気アピールをしてみるけど、反応はよろしくない。
「あんまりこういうこと言いたくないけど、うちは結構良い立地で良い感じの職場だし、接客業だからもっと見栄えの良い店員を雇いたいんだよね」
時給もこの辺のバイトの中だと、他より三十円高かった。受かったら少しは生活が楽になるかもと思って応募してみたけど、やっぱりダメか……。
「解りました。ではその、今日は貴重なお時間ありがとうございました」
「いえいえ。これも業務のうちですので」
最後まで侮蔑を隠そうともしない面接官の態度にはムカついたので、食べログで星一レビューを入れるささやかな嫌がらせを決意する。
席を立ち上がった俺は、店内を軽く見渡した。
面接に指定されただけあって客入りの少ない時間ではあるのだろうが、それでもそこそこ客がいて、一つの席に男と女が向かい合っている。
カップルなのか、恋人未満の仲睦まじい男女なのか。
なんにせよ、羨ましいことこの上ない。
面接官の侮蔑に晒され続け、その後に仲睦まじい若い男女の青春を見せられると鬱屈とした気持ちが溜まって、切実に人肌が恋しくなってくる。
可愛い女の子といちゃいちゃしたい。抱きしめてキスをして癒やしてくれる彼女がいればと思うけど、住所なし職なしで見た目が良いわけでもない俺とお付き合いしてくれる女性なんていないし、こんな俺でもワンナイトの相手してくれる人求めて、ナンパし続けるような強メンタルもない。風俗に行ってこの欲求不満を手軽に発散しようにも、そんな金もないし。
「はぁ。可愛い女の子が向こうから言い寄って来てセックスさせてくれて、なんならお金までくれるような世界になればいいのに」
そんなあり得るはずもない妄想を小さく口にして、喫茶店のドアを開ける。
(……その願い、聞き届けた)
どこからか、そんな声が聞こえたと思ったら、ふわりと意識が遠のいて世界が真っ白に染まった。