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妻が家を出て行った 妻の母、妻の若祖母、妻の親友と…

著者: 美滝しずく

本販売日:2024/08/23

電子版配信日:2024/09/06

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4748-6

「奥まできて……一番感じるところにあなたがほしい」
義母が結合部を擦り付け、彰良は深々と肉茎を埋め込む。
遊び癖が抜けない若い妻は、夫を捨てて浮気相手と出奔。
同居する妻の母は炊事洗濯、果ては夜の相手まで代行。
古風な妻の若祖母は孫の不始末を自らの肉体で償い……
嫁の出て行った家で堪能する二週間のハーレム性活!

目次

第一章 娘に代わって果たす「妻の義務」

第二章 憧れの義母の柔肉に包まれた夜

第三章 古風な妻の若祖母に尽くされて

第四章 婿殿にご奉仕をする熟母娘

第五章 詫びに来た妻の親友と結ぶ情交

第六章 三人の「嫁」との濃密な新生活

本編の一部を立読み

第一章 娘に代わって果たす「妻の義務」

「このたびは、私の夫がご迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんっ」
 会社から帰宅した藤峰彰良は、自室に入って鞄を置く暇もなく、訪ねてきた女性が自分に向かって深く頭を下げる様を困惑した表情で見つめていた。
「あの、頭を上げてください、沙希さん。あなたの夫が僕の妻と浮気をしていたのは、別にあなたのせいでは……」
 彰良はそう言いながら、助けを求めるように後ろを振り返った。
「彰良さん、お帰りなさい」
「沙希さん、いらしていたのですね……」
 そこには彰良の妻である美緒の母親と祖母、つまり彰良の義母にあたる詩織と、義祖母である恵理子が立ち、複雑そうな表情で顔を見合わせている。二人とも騒ぎを聞きつけて出てきたようだ。
「妻の私が彼の心を繋ぎとめておけなかったから……でもまさか、私の親友である美緒にまで手を出すなんて」
 そう言って頭を下げるのは、妻の大学時代からの親友である中本沙希だ。今からちょうど一週間前、沙希の夫と、彰良の妻である美緒は、置手紙を残して駆け落ち同然に家を出て行った。
(いや、沙希さんは俺と同じ立場の浮気された側だし、悪いのは浮気した本人たちなのに、何で沙希さんが謝りに来るんだ?)
 沙希は彰良が帰ってくる時間を見計らって訪ねてきたらしく、ちょうど玄関で鉢合わせた。当事者である夫の代わりに、なぜか自らも夫に浮気された被害者である沙希が、彰良の家に謝罪に来ているのだった。
「私が二人を引き合わせてしまったせいです……」
 困惑する彰良に向かって、沙希は悔やむような表情でさらに続ける。
「まさかたった三日間の旅行のうちに二人が男女の仲になり、その後も密かに連絡を取っていたなんて……挙句、旦那さんのいる美緒が彼と一緒になるために出て行くなんて思いもせず」
 沙希は自分の提案した旅行が二人の浮気のきっかけとなってしまったことに責任を感じているようだ。確かに、きっかけとしてはそうだったのかもしれないが、それだけで浮気の原因が沙希にあるなんて、彰良は思わない。
「落ち着いてください、俺は別に……」
 しかし、沙希のその言葉に、黙って聞いていた詩織が急に彰良を押しのけて前に出た。
「確かに娘の美緒も悪かったわ。だけど、あなたも夫の浮気癖を知っていたのでしょう? 側にいながら、二人が男女の仲になっていくのに気付かないなんて……それで彰良さんがどんなに辛い思いをしたか、あなたにはわからないでしょう」
 どこか悔しさの滲んだ涙声でそう言う。いつもは穏やかな性格の詩織が声を荒くしていることに、彰良は驚いた。
「まあまあ、詩織ちゃん、そう厳しく言わないで。沙希さんだって、旦那さんに出て行かれてお辛いんだから」
 謝ることしかできない沙希に同情するように、恵理子が言う。
「そうですよ。沙希さんだって、仕事で忙しい俺の代わりに厚意で美緒を旅行に誘ってくれたんですから。沙希さんが責められるなら、俺だって同じです」
「彰良さん……」
 沙希が涙を浮かべて彰良を見る。詩織ははっとすると、肩を落として沙希に向き直った。
「ごめんなさい。私も少し動転してしまって。でも沙希さん、彰良さんも私たち家族も、今はとても混乱していて、冷静にお話しできる状態ではないんです。せっかく来ていただいて申し訳ないけれど、あなたが謝罪する筋合いはもとからないのだし、お帰りください」
 前に出て言うと、詩織が沙希に頭を下げた。
「いえ、そんな……」
 沙希は慌てたようにそれを制し、
「私の方こそ、急に押しかけてすみません。彰良さんに一度しっかりお会いして謝らなければ気が収まらなくて……本当に申し訳ありませんでした」
 最後にもう一度頭を下げてから出て行った。それを見て、三人の間にはひとまず緊張が解けた空気が流れた。
「はぁ……」
 詩織が頭を押さえてため息を吐く。他人を叱責するという慣れない行為をしたせいか、ひどく疲れた様子でその場にへたり込んだ。
「大丈夫ですか?」
 彰良はその体を支えながら顔を覗き込む。
「ええ。ごめんなさい、私ったら取り乱してお見苦しいところを見せてしまって」
 詩織は額に汗を浮かべて、恥じ入るように顔を伏せた。
「だめね。沙希さんにもあんなふうに当たったりして……。本当は彼女が悪いわけじゃないってわかっているのだけれど、美緒が……私の育てた娘が、彰良さんを裏切って傷つけたなんて、やりきれなくなってしまって」
「詩織さん……」
「ごめんなさいね、一番つらいのは彰良さんなのに。お夕食の用意ができていますから、彰良さんは先にリビングに。私は、少し部屋で頭を冷やしてきます」
 無理やり笑みを浮かべると、彰良の手から鞄を取り上げて、詩織が言った。
「お疲れでしょう。さあ、婿殿はこちらへ」
 気を取り直すような明るい声で言うと、恵理子が手際よく彰良のスーツを脱がせながら、リビングへと誘う。
「すみません、ありがとうございます」
 義母の詩織と、その母である恵理子は、本来は同じ敷地内にある隣家に住んでいた。二世帯住宅で、今までは彰良たちと生活を共にしてはいなかった。しかし、美緒がいなくなって以来、彰良の世話をするため、こちらに入り浸っている。
(俺がショックから立ち直りつつあるのは、二人が献身的に世話を焼いてくれるお陰なんだよな)
「詩織ちゃんは、せっかく元気を取り戻していた婿殿がまた辛いことを思い出してしまわないか心配だったのよ。わかってあげてくださいね」
 柔和な笑みを浮かべ、恵理子がそっと囁くように彰良に言う。詩織がわざわざ謝罪に来た沙希をすぐに追い返したのも、それが理由だったのだろう。それがわかっていたので、彰良も沙希には悪いと思いながらも引き留めなかったのだ。
「もちろんです」
 彰良はうなずき、恵理子に続いてリビングに入った。

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