パリメンズファッションウィークで発表されたJOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)の2012-13年秋冬コレクション。
今シーズンは、アンドロジナスで内向的な美しさを表現。それは、強い男らしさとは異なった、中性的で謎めいた艶っぽさ。カラーパレットは、妖美で謎を秘めた様な色彩のグリーンやネイビー、パープル。また、アクセントにゴールド、エメラルドグリーン、グレー、ブラック。美しいシルクリネンベルベットや、柔らかくて、しなやかなアンゴラビーバーといった素材を選びしなやかにまとめあげた。
全体のルックを通して目を引くのは、強いコンケープトショルダーのジャケット。肩の延長線上にツンと伸び、反り上がるショルダーが男らしさの中にある華奢な部分を強調し、儚くも美しい。そこにドレープ感のあるワイドパンツや、光沢感のあるシルク素材のパンツをラフに合わせわせエレガントな雰囲気に。
パターンも豊富でチェックのセットアップスーツやシャツ、ドットシャツ、ストライプのニット、ボーダーパンツなどが登場。素材感と色のコントラストで不明瞭な雰囲気を醸し出し、強さを引き立たせたシルエットが、何通りもの表情を映し出した。足元は、プレーントゥでシンプルでタイトなスタイルを強調した。
抜け感のあるシルエットでありながらも、素材本来の姿を引き立てるスタイリングや、色使いで誰の中にも存在する両性的な美しさが溢れるコレクションとなった。
