スクウェア・エニックスから2024年配信予定のスマホ向け新作RPG『キングダム ハーツ ミッシングリンク』。同作のクローズドβテスト(CBT)が2023年11月29日より開始された。

 『キングダム ハーツ ミッシングリンク』は、現実の世界とリンクしたマップを探索することができる、いわゆる位置情報ゲーム。だた、必ずしも歩き回る必要はなく、自宅に居ながら世界中のどこへでもアクセスすることができるというのがユニークで、最大6人のマルチプレイや縦横両画面対応といった特徴もある。

『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場
『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場

 物語的にはキーブレードのいにしえの時代を描いた『キングダム ハーツ ユニオン クロス』と、“ダークシーカー編”でソラたちの宿敵となったマスター・ゼアノートの少年時代を描いた『キングダム ハーツ ダークロード』の間の時代が描かれる。

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キングダム ハーツ ユニオン クロス ダークロード

 本稿では、そんな『キングダム ハーツ ミッシングリンク』のCBTをプレイして判明した本作の特徴や魅力をリポートする。

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プレイヤーは記憶を失いスカラ・アド・カエルムに漂着したキーブレード使い

 プレイヤー(アバター)はスカラ・アド・カエルム(※)の波打ち際で記憶を失い倒れているところを、赤い髪のキーブレード使いレムスに助け起こされる漂着者。

※『キングダム ハーツIII』に登場したワールド。マスター・ゼアノート曰く「かつてのキーブレード使いの都」。

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 レムスによると、このあたりには“歪み”が出現し、“歪み”がある場所にはハートレスが出現するという。

 その“歪み”はアストラル界へとつながっており、ハートレスはそのアストラル界から来ているらしい。

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海岸にダークサイドが出現!(やっぱり最初はこのハートレス)

 キーブレード使いであることだけは覚えていたプレイヤーは、レムスが所属する結社に身を寄せることになり、そこで拠点となるタウン(スカラ・アド・カエルム)へのハートレスの侵入を防ぐため、アストラル界のハートレス討伐、加えてピースの回収といったミッションに赴くことになる――。

 というのが、冒頭の概要だ。

 タウンではレムスのほか、結社のナビゲーターとしてフレイヤといった新キャラクターも登場。見慣れないキャラクターばかりなので、シリーズ経験者はかなり新鮮な気持ちでプレイでき、シリーズを知らない人も違和感なく物語に入っていけるはず。

『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場
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タウンではガイドモーグリがバトルの基本などを教えてくれたり、機能解放のクエストを課してくれたりと丁寧に案内してくれる。
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サブ窓口ではCBT用のクエストや素材クエストなどを受けることができる。

個性豊かなアバターを作れるキャラクターメイク、装備はデッキセットで

 アバターのキャラクターメイクにはさまざまなパーツが用意され、好みのキャラクターに仕上げることができる。

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 装備を組み合わせるデッキセットにはキーブレード、ピース、アクセサリーがセット可能。

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 本作にはピースというフィギュアのようなアイテムにアビリティが備わっており、これをセットするとアビリティが発動できるという仕組み。装備できるピースはCBTで確認したところでは最大4つまでで、各ピースの強さ(アビリティの性能)がアバターの強さを左右するといっても過言ではない重要なアイテムだ。

『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場
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ピースはフィギュアのような見た目をしている。フレイヤさんによると“異世界の記憶の欠片”とのこと。

 ピースはドロー(いわゆるガチャ)やアストラル界にある宝箱、ピーススポットで入手でき、ハートレスを倒したときなどに入手できる“ピースフラグ”を消費して強化できる。

『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場
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各地に点在するピーススポットをタップするとピースチャレンジというバトルが発生。時間内にバトルに勝利するとピースが手に入る。すでに持っているピースを入手すると、重複ボーナスが発生してピースが強化されていく。

現実世界とリンクしたアストラル界はGPS移動と家に居ながらの移動も可

 現実世界とリンクしたアストラル界では、GPS移動とパッド移動のふた通りの移動方法がある。

GPS移動

 GPS移動は位置情報にもとづいてアバターが移動する。

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パッド移動

 一方のパッド移動は、画面をスワイプすることで位置情報に関係なくアバターを自由に移動させることができる。つまり、家に居ながらにして、近所のスポットを訪れることが可能なのだ。これが本作の大きな特徴と言っていいだろう。

『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場

 「だったらパッド移動だけでいいのは?」と思われるかもしれないが、もちろんそこはちゃんと考えられている。

 バトルや各スポットへのアクセスなど、パッド移動中の行動にはAPが必要となり、そのAPはGPS移動モードで獲得できる仕組みなのだ(CBTでは報酬でもらえたり、ジュエルを消費して購入することもできた)。

 プレイしているとこのAPが不足しがちになるので、ずっとパッド移動だけ、とはいかないのがミソだ。

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いろいろなことにAPが必要。

GPSモード時は“ハンズフリーモード”で自動で進行

 アストラル界はハートレスが跋扈しており、ハートレスをタップするとバトルになる。バトルで減ったHPとMPは回復スポットで回復できる。そのほかフィールドには宝箱スポットやピーススポットが点在しており、探索要素もある。

 GPSモード時は“ハンズフリーモード”にすると、各スポットのアクセスやエンカウントバトル、HP・MPの回復まで自動でやってくれるので、スマホをちょくちょく確認しなくていいのはありがたい。加えて、ハンズフリーモード中は“画面ロック”という機能が使え、これによりスマホの消費電力を大幅に抑えることができるうえ、クルマや電車の移動スピードでもバトルや各スポットのアクセスも自動で進行してくれるようになる。クルマや電車での移動が多い人にとっては、うれしい機能だ。

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バトルはタップ連打で『キングダム ハーツ』らしさ全開

 バトルでは画面のタップ連打(横画面時はキーブレードアイコンのタップ)でコンボが発生。フリックで回避(横画面時は回避ボタン)など、スマホでも『キングダム ハーツ』らしいスピーディーでド派手なアクションバトルを実現している。

 ピースをタップするとそれに備わっているアビリティが発動。その際、ピースも存在感を見せるので画面も賑やかに。

 AUTOモードもあるので、頻繁にバトルに挑んでもノーストレス。ただし、AUTOモード時はMPを使うアビリティをガンガン使うので、長期戦になった場合、後半は息切れしがちになったのは少し気になったところ(あくまでCBTでの話ですが)。

『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場

エリアボスやレイドボスなどの強敵にはパーティーで挑もう

 条件を満たせば最大3人のパーティーを組めるようになったり、エリアボスやレイドボスが出現したりといった機能解放要素も。

 パーティーは近くのプレイヤーといっしょにパーティーを組むことができ、みんなで強敵に挑むこともできる。

 なお、レイドボス戦では救援要請をすれば遠方のプレイヤーも呼ぶことができる(最大6人と共闘可能)。レイドボスは強いが、報酬もいいので積極的に挑戦したい。

『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場
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物語やクエストがメインのタウン、バトルや探索がメインのアストラル界

 タウンはクエストを受けたり物語が進む世界で、アストラル界はバトルを経てアバター強化や強化素材を集める世界。そのふたつの世界を行き来しながらゲームを進めていくといったイメージの本作。

 GPSモード時の“ハンズフリーモード”で散歩をして、帰宅してから倒したエネミーや獲得APなどをチェックするときはワクワクするし、パッド操作で家で気軽にプレイできるのもありがたい。テレポを使えば一瞬で行きたい場所に移動することも可能だ(ただし、距離が遠いほどテレポに必要なAPが多くなる)。

『キングダム ハーツ ミッシングリンク』CBTリポート。位置情報ゲームでありながら家でも冒険できる手軽さがいい! 魅力的な新キャラクターも複数登場
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 何か目的があれば外出がさらに楽しくなる。とりあえず、「ちょっと今日は寒いし面倒だな」と思う日のワンコの散歩や、行くか行くまいか迷う外出に背中を押してくれるゲームであることは間違いない。

 結社が何なのか気になるし(『キングダム ハーツ ユニオン クロス』のユニオンのようなもの?)、新キャラクターたちとのやり取りも楽しみだし、そういえば2022年に公開された『キングダム ハーツIV』のトレーラーには渋谷を再現した“クァッドラトゥム”という世界が登場していた。リアル世界と『キングダム ハーツ』……。『キングダム ハーツ ミッシングリンク』は今後のシリーズ展開のヒントになるのかも!? いまから2024年のサービス開始が待ち遠しい!

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