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【ときメモ】『ときめきメモリアル』30周年記念ライブリポート。ドラマシリーズの名曲やあの名セリフの再現も……声優陣フル出演のきらめき高校同窓会

byギャルソン屋城

更新
【ときメモ】『ときめきメモリアル』30周年記念ライブリポート。ドラマシリーズの名曲やあの名セリフの再現も……声優陣フル出演のきらめき高校同窓会
 2024年5月18日、19日に『ときめきメモリアル』30周年記念ライブ“ときめきメモリアル 30th ANNIVERSARY LIVE エモーショナル presented by TOKYO MX”が開催された。本記事では、2日目公演の模様をお届けする。


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“きらめき高校の同窓会”に時間制限などない!

 本イベントの出演者は以下の通り。両日ともにすべてのヒロイン+好雄のキャスト陣が出演している。

  • 金月真美(藤崎詩織役)
  • 関根明子(如月未緒役)
  • 中友子(紐緒結奈役)
  • 川口雅代(片桐彩子役)
  • 菅原祥子(虹野沙希役)
  • 黒崎彩子(古式ゆかり役)
  • 笹木綾子(清川 望役)
  • 五十嵐 麗(鏡 魅羅役)
  • 鉄炮塚葉子(朝日奈夕子役)
  • 栗原みきこ(美樹原 愛役)
  • よしきくりん(早乙女優美役)
  • 菊池志穂(館林見晴役)
  • 津野田なるみ(伊集院レイ役)
  • うえだゆうじ(早乙女好雄役)
※以上、敬称略[IMAGE]

 会場は東京・立川ステージガーデン。2020年にオープンした比較的新しい中規模のコンサートホールで、一体感が味わえるのが魅力である。ここに両日とも約2500人のファンが集まり、夢のイベントが開催された。

 ロビーにはキャスト陣の寄せ書きやイラスト、各種グッズ、そして色とりどりのフラワースタンド(お祝い花)が並んでいた。とくにフラスタはその数もバリエーションもじつに多く、またさまざまな人から贈られており、その愛されっぷりが再確認できた。

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 また、場内では有志によるコールブック(
『ときめきメモリアル エモーショナルCALL BOOK』)が会場の許可を得て無料配布されていた。16曲ものコール(しかも全曲JASRAC申請済み!)に加え、用語解説やゲーム史、CD史など読み物も充実した全28ページフルカラーの力作である。希望者には通販も行っている模様(@tokimemocall)。

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 イベントはキャスト陣による歌やトーク、ゲームのUIを再現したVTRで構成されており、開演からノンストップで約3時間にわたって行われた。

 まずはゲームのオープニングシーンを思わせるビジュアルをバックに、ヒロインたちのナレーションが流れる。よーく見ると画面比率がきちんとワイドになっており、新たに作られたものだということがわかる。ボイスも新録だ(当たり前か)。

 そしてステージ上にはヒロインたちを演じる13人のキャスト陣が登場。かつてイベントではネタバレ禁止のためか、かたくなに男装で出演していた伊集院レイ役の津野田なるみさんも、今回は最初から女性の姿である。

 1曲目はゲームのオープニングであり、シリーズ全体を象徴する楽曲でもある
『もっと!モット!ときめき』(ときめきオールスターズ)。イントロが流れた瞬間、2階席、3階席も含めた会場中の人々が立ち上がっていた。

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 そのまま自己紹介へ。この日はあいにくの空模様で、金月真美さんら“雨女”たちの本領が発揮されてしまったのだそう。ただ、おかげで湿気が高く歌うにはいい環境になっていたようだ。

 そんな金月さんを筆頭に、入れ替わり立ち替わり軽妙なトークで会場を沸かせていくキャストたち。盛り上がりすぎてスタッフからは“巻き”の指示が出たようだが、「無視して進めます」と、キッパリ宣言する。

 “きらめき高校の同窓会”千秋楽は、こうして幕を開けたのである。

災い転じて福と成す!? ダンサーチームにも要注目

 自己紹介が終わると歌唱コーナーへ。基本的に4曲ずつ披露し、その後トークコーナーを挟んでつぎの歌唱へ……という流れだ。

 まずは
『だからっ!』(金月さん)、『Hero』(鉄炮塚さん)、『ゆかりとランチ』(黒崎さん)、『薔薇の吐息』(津野田さん)。とあるトラブルにて1曲目が始まらないという緊急事態に見舞われるも、すぐに「ロボ、飛びなさい!」と即興のコール練習を始めてカバー。キャスト陣のチームワークのよさが見られる、またとない機会となった。

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 また多くの楽曲ではバックダンサーが登場し、ステージを盛り上げてくれていた。しかしその姿をよく見ると……なんと歌唱者以外のキャストたちが、わざわざ専用の衣装を用意してダンスを担当していたのだ。ちなみに、振付はダンスのインストラクターとしても活躍中の笹木綾子さんが担当していたらしい。

 トークコーナーでは、キャスト陣のさまざまな懺悔が飛び出す。金月さんは
『だからっ!』でもう一度着替え直してステージに上がっているのだが、靴はヒールではなく運動靴のまま出てしまった。しかし、そのおかげで動きやすく、結果オーライだったようだ。一方、かわいらしいワンピースで登場した黒崎彩子さんだが、前日の夜ホテルでアイロン掛けをしていた際に後ろ側を焦がしてしまっていたのだとか……。失敗もほがらかに語る彼女たちのおかげで、会場中が和やかな雰囲気に包まれていた。

 続いては
『雨のちまた雨』(栗原さん)、『初詣 LOVE MOTION』(よしきさん)、『Lunatic emotion』(中さん)、『水の都へ…』(五十嵐さん)の4曲。演じるキャラクターを意識した色遣い、デザインの衣装にも注目が集まっていた。トークコーナーでは、秘密の失敗談だけではなく衣装へのこだわりや説明も。鏡さんらしいセクシーさ溢れる五十嵐さんの衣装は「高校生らしいもので(笑)」とのことだった。

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 舞台は再び暗転してVTRへ。古式さんと伊集院レイという名家のお嬢さまどうしの組み合わせによる、おもしろトークが展開する。レイが必死に守ってきた、女性であるという秘密はわずか数秒で風前の灯火となっていた……。

 そんなふたりによる
『Double Bubble 時代』(黒崎さん、津野田さん)では、レイの親衛隊やらSPやら、数多くのバックダンサーが登場して会場を沸かせていた。そして『ヒヤシンス』(うえださん)、『Fiesta ~赤と黒~(中さん)』『Over the rainbow』(菅原さん)と続いていく。ここでもライブ初出しの曲が続いていたが、脅威の記憶力か、はたまた予習の成果なのか、イントロで曲を思い出す人は多かったようで客席を見るとほとんどの人が違和感のないリズムでペンライトを振っていた。

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 そして再びVTRが挿入される。ゲーム内でたまに見られた主人公の黒い部分が発揮されており、レイの弱みを握ろうとするも未遂に終わっていた。続くトークコーナーでは、キャスト陣がこの日売られていたオリジナルTシャツを着て登場。直前に歌った5人のほかにも川口さん、よしきさんも現れ、グッズ紹介をしていた。

 ここで懐かしの企画が登場。2年生時の文化祭で演劇部が披露する“九伊豆戦隊カルトマン”がVTRで流れたのだ。昭和ネタとお約束ネタで構成された様式美が、令和の世に帰ってきたのである。

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 思わぬ箸休めを挟んで、ライブもいよいよ後半戦へ。
『風よ』(関根さん)、『Sincerely ~素直になりたい~』(笹木さん)、『内気な眠り姫』(栗原さん)、『女々しい野郎どもの詩』(うえださん)と続くこのパートは、続くトークでは“飛び道具”コーナーとまとめられていた。『風よ』ではビニール傘を使った振付、『Sincerely ~素直になりたい~』では笹木さんのダンス、そして『内気な眠り姫』ではベッドである。

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 なお、関根さんも笹木さんも、ダンスを担当したキャストの皆さんも、栗原さんがベッドに座ってかわいらしく歌っていた姿を見て、裏で「うらやましい」と口々につぶやいていたらしい……。

 そんな中、会場中が大合唱するなど異様な盛り上がりを見せたのが
『女々しい野郎どもの詩』。バッドエンドのテーマ曲でもある悲哀に満ちたこの曲は、もしかしたらどの曲よりも聴いた回数が多いという人もいるかもしれない。

 VTRでは虹野さんがお弁当(“きらめき高校3大プレミアアイテム”のひとつと言われる)を作ってきてくれるシーンが描かれ、この後の出番を匂わせる。

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 そして最後のソロ曲ゾーンでは、
『出会えて良かった』(菅原さん)、『Tomorrow ~Beside you~』(川口さん)、『星空のパワー』(菊池さん)、『幸せのイメージ』(金月さん)の4曲が披露された。これらはすべて『ときめきメモリアル ドラマシリーズ』3作品のエンディングテーマ。ちなみに、『彩のラブソング』に収録されている『Tomorrow』には、『~Beside you~』以外にも『~See you~』『~Only you~』の2バージョンがある。

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 なお、
『出会えて良かった』では菅原さんが間奏中に、虹野さんが主人公を叱咤激励するメッセージを披露。キュンとなるセリフではなく、あえてのチョイスにより観客はグッときたに違いない。

詩織も驚いた主人公の言葉とは……?

 楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、ここでいったん“締め”に向かうことに。ヒロインたちがステージに集まる。トークコーナーでも何度も言及されていたが、キャストの皆さんの気持ちは「まだやりたい」で一致。「あとは皆さんがKONAMIさんとかに圧力を掛けてくれれば(笑)」と、ほほえみながらファンの後押しを期待していた。

 そして『ときめきメモリアル』ライブの定番曲だった
『▼のスタートライン~with you~(▼はハートマーク)』を披露。最後はステージ中央に集まって皆でポーズを決めていたのが印象的だ。余韻を残しつつも、暗転するステージ。しかし、その瞬間「アンコール!」の大合唱が湧き起こったのだった。

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 アンコールの声に応え、うえださんを加えたキャスト陣全員が30周年Tシャツを着て戻ってくる。そして10周年記念アルバムの収録曲でもある
『10th SMILE(=じゅうねんスマイル)』が歌われた。ステージ上では、残り少ない“同窓会”の時間を惜しむかのように、ここまで走り続けてきたことをねぎらうかのように、キャスト陣が抱き合い、お互いをたたえ合っていた。

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 フィナーレを前に、もう一度ひとりひとりがあいさつを行う。「ねえみんな」、「はい鏡さん!」のやり取りもいよいよ最後である。残すはあと2曲、まずはゲームのエンディングテーマ
『二人の時~forever~』。ステージよりも客席の歌のほうが大きく聞こえるくらい、会場中が声を振り絞る。

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 オリジナルのVTRも最後。藤崎詩織のあの伝説の名セリフ「一緒に帰って、友達に噂とかされると、恥ずかしいし…」を、まさか主人公が詩織に言う場面が見られるとは! VTRの後は、『ときめきメモリアル』のイベントでは恒例の記念写真撮影を行い、いよいよ本当に最後の1曲
『もっと!モット!ときめき』へ。キャストの皆さんが通路に降りてファンサを行ったり、うえださんがセンターに誘われて美声を披露したりと、大いに盛り上がっていた。

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 30年前、当時学生だった人たちが数多く参加していたであろう、今回のイベント。年月は体力や記憶力を衰えさせていくかもしれないが、思い出はより洗練される。そのおかげで、昔よりももっと素直に楽しめるようになっているかもしれない。ステージ上の演者たちも、客席を埋め尽くしたファンたちも、皆が楽しそうに声を振り絞っている姿が非常に印象的だった。

 既報で紹介したように、エンディングでは「これからも『ときめきメモリアル』の新情報にご期待ください」というメッセージも公開されている。もし“つぎ”があるなら、もっと!モット!楽しいイベントになるのではないか。そんな予感、いや確信を胸に、会場を後にした。

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関連記事

ときめきメモリアル 30th ANNIVERSARY LIVE エモーショナル presented by TOKYO MX 公演2日目セットリスト

  1. もっと!モット!ときめき(ときめきオールスターズ)
  2. だからっ!(金月真美)
  3. Hero(鉄炮塚葉子)
  4. ゆかりとランチ(黒崎彩子)
  5. 薔薇の吐息(津野田なるみ)
  6. 雨のちまた雨(栗原みきこ)
  7. 初詣 LOVE MOTION(よしきくりん)
  8. Lunatic emotion(中友子)
  9. 水の都へ…(五十嵐 麗)
  10. Double Bubble 時代(黒崎彩子、津野田なるみ)
  11. ヒヤシンス(うえだゆうじ)
  12. Fiesta ~赤と黒~(中友子)
  13. Over the rainbow(菅原祥子)
  14. 風よ(関根明子)
  15. Sincerely ~素直になりたい~(笹木綾子)
  16. 内気な眠り姫(栗原みきこ)
  17. 女々しい野郎どもの詩(うえだゆうじ)
  18. 出会えて良かった(菅原祥子)
  19. Tomorrow ~Beside you~(川口雅代)
  20. 星空のパワー(菊池志穂)
  21. 幸せのイメージ(金月真美)
  22. ▼のスタートライン~with you~(ときめきオールスターズ) ※▼はハートマーク
  23. 10th SMILE(=じゅうねんスマイル)(ときめきオールスターズ)
  24. 二人の時~forever~(全員)
  25. もっと!モット!ときめき(全員)

ときめきメモリアル 30th ANNIVERSARY LIVE エモーショナル presented by TOKYO MX 公演1日目セットリスト

  1. もっと!モット!ときめき(ときめきオールスターズ)
  2. 教えてMr.SKY(金月真美)
  3. 笑顔いっぱい(菅原祥子)
  4. 恋はほどほどに~過ちを2度繰り返さない為に~(川口雅代)
  5. 超(今世紀最大級)LOVE(鉄炮塚葉子)
  6. 手のひらの革命(中友子)
  7. 月夜の出来事(五十嵐 麗)
  8. 透明な仮面(津野田なるみ)
  9. とりあえず…ヒロイン宣言(よしきくりん)
  10. Miracle Of The Century(川口雅代、笹木綾子)
  11. ハードカヴァーはずして(関根明子)
  12. It's my rule(鉄炮塚葉子)
  13. 青になれ!(菊池志穂)
  14. 乙女想夢~OTOME SOUMU~(黒崎彩子)
  15. My Name is 愛…(栗原みきこ)
  16. My energy(よしきくりん)
  17. 彼女のように(五十嵐 麗)
  18. 裸足の人魚姫(笹木綾子)
  19. 風よ(関根明子)
  20. フィフネルの宇宙服(菊池志穂)
  21. 女々しい野郎どもの詩(うえだゆうじ)
  22. 告白(金月真美)
  23. ▼のスタートライン~with you~(ときめきオールスターズ) ※▼はハートマーク
  24. 10th SMILE(=じゅうねんスマイル)(ときめきオールスターズ)
  25. 二人の時~forever~(全員)
※ときめきオールスターズはうえだゆうじさんを除くキャスト陣13名。全員はうえださんを含む全14名[2024年5月20日20時00分修正] 菅原祥子さんのセリフに関する説明に誤りがあったため、該当の文章を修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
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