総務省による2024年1年間の家計調査の結果が発表され、山形市が「ラーメンの年間消費額」で3年連続日本一になった。2位の新潟市を大きく引き離し堂々の「3連覇」。
過去最高額を更新し、3連続日本一
2月7日午前8時半、山形市役所に佐藤孝弘市長や市内のラーメン店の店主などが集まり、総務省からの発表を今か今かと待っていた。
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「2024年も1位となりました! 無事3連覇達成です!」との報告に会場全体が拍手に包まれた。
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集計の結果、2024年の1世帯あたりの「ラーメン消費額」は、山形市が2万2389円で全国トップ。前の年を5000円近く上回り、過去最高額を更新して、3年連続の日本一となった。2位は、毎年トップを競うライバルの新潟市で1万6292円。6000円余りの大差をつけた。
3連覇の“祝杯”は「ラーメン」
3連覇を祝っての、乾杯!乾杯用に配られたのはお酒…ではなく、もちろん「ラーメン」だ。
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山形市やラーメン店などでつくる協議会が、今回、新たに開発した乾麺「山ラー」で乾杯。
山形市・佐藤孝弘市長:
勝利の美酒ではなく、勝利の“美麺”いただきまして、おいしかったです。
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山形市はラーメンの年間消費額で、過去11年間のうちじつに10回、日本一に輝いたことになる。また、山形新聞から号外も配られた。
7日の昼時、市内のラーメン店を訪れると、いつものように大勢の人でにぎわっていた。東根市から訪れた人は「友だちとラーメンはけっこう多い」と話す。
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3年連続日本一を獲得したことについて、山形市民たちからは「うれしい。週3~4回で食べている。新潟もおいしいけど山形のラーメンは最高」や「『なに食べる?』で自然にラーメンを食べる。3連覇は誇れるすばらしいこと」といった声が聞かれた。
冷やしラーメンと市民の絆で獲得
市によると、山形のラーメン消費額の大きさには、2つの理由があるという。
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1つ目は、「冷やしラーメン」の存在。2位の新潟市と2024年の消費額を比べると、大きな差がない冬場に対し、夏場でもおいしい「冷やしラーメン」を擁する山形市が、猛暑の時期に大きく引き離している。
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そしてもう1つが、官民一体の組織「ラーメン協議会」の存在だ。
新潟市にトップを奪われた3年前、危機感を募らせたラーメン店主たちが市に呼びかけ、「ラーメンの聖地、山形市」を創る協議会を立ち上げた。
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現在、加盟は164店舗。ポスターやのぼりだけでなく、さまざまなイベントで山形のラーメンを盛り上げている。これはほかにはない取り組み。
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ラーメンの聖地、山形市を創る協議会・鈴木敏彦会長:
ラーメン店・業者・市が一体となってやった結果ではないか。お客あっての我々。市民の方々がより多く食べてくれた結果。
さまざま力が結集しての3連覇。
山形市民・山形県民にとってもうれしい話題で、今すぐにでもラーメンが食べたくなった。
2位の新潟市のラーメンの関係者に話を聞くと、山形の冷やしラーメンが最も手ごわいという。新潟市も1位をとるべくさまざまなプロモーション活動をするという。
(さくらんぼテレビ)