福岡県大川市の関家具が取引先の小売店に値下げ販売をしないように求めていたなどとして、公正取引委員会は19日、関家具に排除措置命令を出しました。
公取委によりますと関家具は遅くとも2020年2月ごろから、自社が扱う海外ブランドErgohuman(エルゴヒューマン)のいすを小売店に卸す際、自社が定めた「参考価格」で販売させるようにしていました。
また、小売店のインターネットでの販売価格を監視したり他の小売店から苦情を受けたりして値引き販売をしている小売店が判明すると、参考価格で販売するように要請し、それに従わない場合は出荷価格を引き上げるなどしていたということです。
公正取引委員会は去年9月に立ち入り検査を行い、調査の結果、独占禁止法に違反するとして19日、再発防止を命じる排除措置命令を出しました。
関家具は「お客様およびお取引先様をはじめ、関係者の皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。当社といたしましては、この度の命令を厳粛に受け止め、今後は法令遵守の徹底と再発防止に努め、信頼の回復に全力で取り組んでまいる所存です。」とコメントしています。