北九州市のごとう醤油が製造している。原材料はしょうゆ、魚介エキス、調味料(アミノ酸等)、アルコール、カラメル色素、甘味料、ビタミンB1、増粘剤など
プリンに醤油をかけるとウニの味になる!(ただし安物のウニ)
まず「プリンに醤油をかけるとウニの味になる」は正しいのか。
『プリンに醤油でウニになる 味覚センサーが解明した仰天の食の謎』(都甲潔)の「ウニと『プリン+醤油』の味パターン」という項から引用します。
味わいを決めるのは甘味、塩味、苦味、コク、旨味の5要素。ウニと「プリン+醤油」でそれぞれ比較をすると、以下の結果を得られます。なお、数値は-10から20までで、大きいほどその味を強く感じます。
甘味:約13(ウニ) 約11(プリン+醤油)
塩味:約5(ウニ) 約5(プリン+醤油)
苦味:約0(ウニ) 約0(プリン+醤油)
コク:約9(ウニ) 約5(プリン+醤油)
旨味:約15(ウニ) 約10(プリン+醤油)
こうしてみると、味のバランスは似ているので同じ印象になる。ウニの方が甘味、コク、旨味が強いことがわかります。
一般に値段の安いウニは甘味、コク、旨味が少ない傾向があるので、プリン+醤油は安いウニの味わいに近くなります。もちろんこれは味覚だけの結果で、香りなどは考慮されていません。
プリン5つで食べ比べてみました
ぼくのプリンが生クリームがのっているタイプ
5タイプのプリンと「プリン専用醤油」と普通の濃口醤油も用意し、プリンはそれぞれカラメルの無い部分とカラメルを絡めたものとを分けました。つまり、5プリン×2醤油×2通りの20通りで試しています。
なお、試食時には醤油をかけるというよりは、よく混ぜ合わせています。
1:プッチンタイプ
卵感の少ない、やや堅めタイプです。
2:焼きタイプ
表面に焼き色がついたタイプです。焼きウニのようになるかと思ったらそうでもありません。逆に、焦げ目部分の味わいが強すぎてどの組み合わせでもあまりウニ感がでませんでした。
3:生クリームのせタイプ
濃厚なクリーミー感は強いのですが、どの組み合わせもウニらしくはなりません。
4:卵が濃厚なタイプ
卵が思っていたよりも強くてウニ感が減ってしまいました。カラメルを加えると、専用醤油の魚介の強さと、卵の濃厚さと、カラメルの甘さとが合わさって、食べ続けたら胸焼けするかもと思うぐらいの味わいに。
5:とろけるタイプ
クリーミーさは増したのですが、ウニはそれほど強くありません。こちらも、どの組み合わせでもカラメルを絡めない方が良い。
プッチンタイプのような堅めプリンが一番ウニに近い味わいを得られるという結論がでました。なお、カラメルはかけない方がよりウニらしさを味わえます。
(杉村 啓)