繊細な筆遣いで、格調高く描き、世界中にファンをもつリスベート・ツヴェルガー。
今回は、『ハーメルンの笛吹き男』で、グリムの世界を描きます。
町中にねずみの大群が押し寄せたハーメルンの町。
ねずみ取り男が現われ、たんまり礼をくれるならねずみを追い出すといいます。
町の人達は、望みの礼を約束し、男は、笛を吹き、ねずみを川でおぼれさせました。
ところが、ねずみがいなくなると、町の人達はなにかと言い訳をして、礼をしませんでした。
町を出て行ったねずみ取り男は、あるときふと、町に舞い戻ってきました。
目は怒りにぎらぎら光り、心は復讐に燃えて……。
今なお謎につつまれる伝説を、ツヴェルガーの魅惑的な絵でご堪能ください。
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