元阪神の楽天・加治屋 15日凱旋登板 新天地デビューは古巣阪神戦「データはばっちり」
「楽天春季キャンプ」(13日、金武)
阪神を昨季限りで戦力外となり楽天に加入した加治屋蓮投手(33)が、15日の練習試合・阪神戦(宜野座)で凱旋登板することが決まった。古巣との対外試合が新天地でのデビュー戦になる。「データはばっちり。裏をかくこともできるかな」。阪神打線を幻惑投法で揺さぶると宣言した。
13日のDeNA戦(宜野湾)で登板予定だったが、雨天中止になったことで古巣との一戦に回ることが決まった。雨が結んだ宜野座マウンドとの縁。「対戦したいバッターは何人かいる。でも梅野、坂本は捕手目線からも打者目線からも(自分を)知っている」。あり余るデータがあるからこそ、逆を突く発想も生まれると笑った。
この日は変化球も交え、ブルペンで36球を投じるなど調整。野手では既に入れ替えが始まるなど競争はスタートしているだけに、「結果と投げているボールの精度、質から勝負は始まる。結果と内容の両方にこだわりたい」と気を引き締める。
昨日の友は今日の敵だ。「楽天でどう立場を確立するか」。1軍定着を目指す加治屋にとって、最初のアピールとなるマウンドで誓うは虎封じ。背に腹は代えられない。