全体的に良くなった、はず。
地球が太陽の周りを回るように、Facebookは絶えずプライバシー設定機能を見直して、ユーザーが満足して使い続けるように努めています。そして12月12日から新たなプライバシー設定が適用され、全体的に従来よりわかりやすくシンプルになりました。いくつかポイントがありますので、以下にまとめます。
プライバシーに関するショートカット追加
まず気づくのは、冒頭画像のようにページ上部のツールバーに表示されるプライバシー関連のショートカットメニューです。このメニューは、「自分が書いたものを見られるのは誰?」「自分にコンタクトできるのは誰?」「うっとうしい人をストップするには?」といったよくある疑問に対応するリンクになっています。
アプリによるユーザー情報の利用許可/拒否
もうひとつ変わったのは、アプリがユーザー情報を利用する際の許可です。たとえばInstagramをFacebookアカウントに連動させようとすると、確認のポップアップウィンドウが表示されます。これは従来より使いにくくなるような感じもするかもしれませんが、自分が今どんな変更をしているのか、今までより把握しやすくなります。全体としてはプラスになるんじゃないでしょうか。
タイムラインでの操作がわかりやすく
写真から自分に付いたタグを削除することと、自分のタイムラインで何かを非表示にすることとは、違う操作です。が、ユーザーの中には、後者だけで写真なりポストが消えたものと思ってしまう人もいます(実際は後者によって見つけにくくなるだけであって、自分がタグ付いた写真が消えるわけじゃありません)。そんなわけで今回の変更では、何かを削除する操作をしたとき、「何が見えなくなって何は残るのか」が明確に表示されるようになります。
検索結果に表示されないオプションは消滅
これは、プライバシーがすごく気になる人にとっては悪いニュースかもしれません。今後は、「検索されないようにする」オプションがなくなります。誰かがユーザー名でFacebookを検索したら、その名前の人は必ず検索結果に表示されるということです。何だって!? と思う人もいるかもしれません。とはいえ、Facebookユーザーはもう10億人を超えているので、Facebook上にいること自体が誰かに知られたところでさして大きな害じゃない...って考え方...なんでしょうか。もちろん検索結果に表示されるだけなので、中身の情報に関しては、これまでアクセスできなかった人は今後もアクセスできません。
アクティビティ・ログがもっと便利に
これは大きな変化です。自分がFacebook上でした行動(写真にタグ付けされたとか、近況アップデートしたとか)のログがブラウズしやすくなりました。右側に表示される時系列のタイムライン検索で、自分の過去ログが簡単に見られます。並べ替えなんかも簡単です。たとえば、「自分がタグ付けされてるけどプロフィールにはない写真全部」などを見つけやすくなります。そういうのって把握しておきたいけど、これまで知らないままになってたものもありますよね。
また、複数項目の一括変更も可能になりました。たとえば、写真写りがイマイチな写真から自分のタグを一括削除するとか、近況アップデートを複数いっぺんに削除するといったことです。
新しいメニューが見えないんだけど?
プライバシー関連の新しいインターフェースは、12日から徐々に適用し始めていて、全ユーザーに行き渡るのは数週間後になりそうです。なので、今見えていなくてもそのうち出てくるんだろうなーと思って、少々お待ちください。ほとんどの変更は良いもので、従来「誰が何を見られるか」の設定をしようとしたときに感じた混乱や恐怖感を軽減してくれるはずです。
miho(Sam Biddle 米版)