たたたた大変だ大変だーーー!
人類史上初、誰でも念じるだけでリアルタイムに文字入力できるシステムがついに発明されました。これがあれば、もう文字入力のために身体を動かしたりコンピュータに話しかけたりする必要もなくなるかもしれませんよ?オランダにあるマーストリヒト大学の認知神経科学者たちは、人の思考を文字列にリアルタイム変換するシステムを発表。この装置でいったん脳をスキャンすれば、何度でも文字入力できるのだそうです。しかもセットアップは極めて簡単。誰でもすぐに使えるようになるんですって。
そのため、たとえば医療の現場では、運動障害があり無反応な患者さんと短いコミュニケーションをとったり、あるいはコミュニケーションが取れるか診断したりするために活用できる可能性が高いと研究者たちは話しています。と同時に、これはすべての人々の生活を変える大発明にもなりそうですね。
どうやって動くシステムなの?
まずはセットアップしましょう。利用者はスクリーンに映し出された文字列を見て、頭の中に一定時間思い浮かべます。すべての文字列に対してひととおりこの作業を行えばOK。あとは好きなように文字を念じれば、リアルタイムに入力できるようになります。
なんだか魔法のようですが、種明かしをしましょう。
情報の統合処理を行う神経細胞体の集合体「灰白質」を流れる血液は、脳内イメージがアルファベット文字と結びつけられるとき、文字によって違う血流反応を示します。その反応をfMRI(機能的磁気共鳴画像)で解析して脳入力に役立てているんですね。
通常のタイピングに比べると入力速度はまだ劣るものの、脳とコンピュータの新インターフェースとしては飛躍的な第一歩。この発明には、私たちとテクノロジーとのつきあい方を劇的に変える力がありそうです。
[Current Biology and University of Maastricht via Science Daily 画像:Thinkstock]
Jesus diaz(Rumi/米版)