ヒビの入った田舎の砂利道に見えるかもしれないけど、違うんです。
これは、何十万もの死んだ魚、蟹、ウナギにアカエイで表面が埋め尽くされたルイジアナ州にある運河なんです。驚いたことに、クジラの死骸も含まれていたとか...。
毎年、メキシコ湾沿いに大量の死んだ魚が漂着するのはよくある事で、そこはデッド・ゾーンと呼ばれるようになり、その範囲も広まってきているようです。ただ、ミシシッピ川の河口付近で大量の魚が死ぬ場合、1種類の魚に限られていて、今回のように数種類の魚が集団死することはありませんでした。鮭、ヒラメ、マス、そして、地元のニュース局が正しければクジラもなんて、そんなこと今までありませんでした。
この悲惨な事態を受け、ルイジアナ州プラクミン郡のBilly Nungesser郡知事は地元のマスコミに写真を配布し、警告を発しました。彼は、この大量の魚の死には今年の夏に起きたBPオイル流出問題が深く関係しているのではないかと考えているようです。
多くの科学者たちも、BPオイル問題の解決のために使用されている科学分散剤は、油粒子を消費する時に大量の酸素を使用します。そして、その油を食べる微生物集団の流入が、湾岸のデッド・ゾーンを更に広げていってしまうのではないかと懸念しています。
ちなみに、今のところBP重油流出が今回の魚の大量死に影響している証拠は無いようです
ただ、ひとつ言える事は、こんなゾっとする光景見たくありませんよね。だから一日も早く原因の解明が出来ることを願うばかりです。
-Ray Wert(原文/junjun )