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消えたスマウォ「Pebble」。熱狂的なファンたちの手で不死鳥のごとく復活

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  • author 中川真知子
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消えたスマウォ「Pebble」。熱狂的なファンたちの手で不死鳥のごとく復活
Photo: ギズモード・ジャパン

控えめなスマウォ復活か。

「Pebble(ペブル)」という伝説のスマートウォッチをご存知でしょうか。2012年にクラウドファンディングのKickstarterで支持されまくって「サポート記録更新」の上で誕生したモノクロ画面のスマウォです。でも、PebbleはFitbitに買収され、その後、iOSとAndroid向けアプリのアップデートは中止。Fitbitは、Pebbleユーザーに対して「Fitbit Iconicに買い換えるなら50ドルオフにするね」とオファーしました。

でも、でも、ですよ。iFixitによれば、Pebbleファンは諦めていなかったんです。通知機能あり、携帯の音楽アプリ操作可能というスマートウォッチの走りを作り、その分野の可能性を世間に知らしめたPebbleを蘇らせようとしている人がいるんですって。

かつてのPebble開発者たちが集結

Pebble復活を目指しているのは、Pebble開発者のひとりだったKatharine Berry氏率いるPebble熱狂的ファンや元開発者、元雇用者で構成された「Rebble Alliance(ペブル同盟)」というグループ。

彼らはPebbleに関する情報をできるだけ多くドキュメント化して保存したり、失われた部分は再構築できるように経緯を記録していたのだそうです。

iFixitによれば、Pebble Allianceはかなりうまく働いていて、技術情報はGitHubで保存されていて、Fitbitによって閉鎖された大部分を置き換えるウェブサービスまであるそうです。

ちなみに、このウェブサービスは開設されてから7ヶ月で10万アカウント突破、今では21万2000アカウントにまでなっているのだそう。ツイッターでも「新たなハードウェアが必要」といった声があがっていて、ニーズがあることを証明しているんです。

Rebbleの主なデベロッパーであるJoshua Wise氏は、Pebbleを次のように説明しています。

「Pebbleはユーザーの生活の邪魔をしないんです。Apple WatchやAndroid Wearは、ユーザーとの相互関係を求めます。ユーザーの生活の中心にいることを求めるんですね。でも、Pebbleはユーザーの生活の中に入り込みたいなんて思っていない。生活に役立ててほしいと寄り添うスタンスでできているんです。ユーザーにはユーザーの生活を持ってほしいと思っているんです。」

な、なんと控えめな…! これは私が愛してやまないFitbitにも共通するスタンスです。まぁ、上でも書いた通りFitbitはPebbleを買収していますし、Versaが発表された時は「Pebbleを受け継いでいる!」と話題になったくらいだから当然。そう、この「自分は自分でやることやるから、君は君で頑張ってよ。まぁ、何かあればそばにいるから」程度の距離感がたまんないんです。昨今のスマウォの「あなたの全てを面倒見まっせ」なグイグイ感にちょっと押され気味な人は、Pebble復活の兆しに大喜びなはず。

さてそんなPebbleですが、Rebbleのみなさんは、将来的にPebbleのファームウェアをリバースエンジニアリングして、Pebbleのようなスマウォを復活させていと計画しているみたい。いいですねー。

近い将来、「伝説のPebble」や「今はなきPebble」ではなく、「戻ってきたPebble」として話題になるかもしれませんね。

Source: iFixit via The Verge