中古車購入
更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.11.06
トヨタヴィッツの中古車購入の際の選び方の参考ポイント
グーネット編集チーム
ヴィッツは、トヨタのコンパクトハッチバックモデルとして草分け的な「スターレット」のポジションを引き継ぎ、グローバル市場における21世紀のベンチマークとなるスタンダードモデルを目指し、1999年1月にリリースされました。
張りのある安定感のあるフォルムと躍動感あふれるスポーティなスタイリングを採用し、軽快な走行性能と優れた居住性から、販売早々から高い支持を集めました。
「ヤリス」として海外でも広く販売され、フランスでも製造されるなど、文字通り世界基幹モデルとして確固たるポジションを築いています。
初代モデルから一貫して、5ナンバーサイズの全長を4m未満に抑えたコンパクトなボディサイズを継承し、大人4人が快適に移動できる室内空間や小回りの利く、操作性に優れるパッケージデザインが評価の高いモデルです。
1.0L/1.3L/1.5Lの排気量を持つエンジンを備え、軽量なボディを機敏で爽快に走らせる動力性能を備え、2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが設定されています。
先代モデル「スターレット」同様に、主なターゲットを女性としながらも、足回りを強化したスポーティグレードが、初代モデルからラインナップされるのも特徴と言えるでしょう。
2017年1月にマイナーチェンジを受けた現行3代目モデルでは、1.5 L アトキンソンサイクルエンジンに評価の高い独自のハイブリッドシステム「THS II」を搭載した、ハイブリッドモデルがラインナップに加わるなど、充実したラインナップを誇ります。
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」の搭載とともに、2010年のフルモデルチェンジから7年半が経過した現在も、色褪せない魅了を備えた人気モデルです。
ここではヴィッツの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
ヴィッツの主なグレードの特徴と比較から選ぶ
グーネット編集チーム
3代目 ヴィッツ 130系(2010年~)の主なグレードの特徴
【ガソリン車】
・F Mパッケージ
1.0L直列3気筒エンジンを搭載するベーシックグレードです。
駆動方式は2WD/FFのみとなります。
14インチタイヤ&スチールホイール(樹脂フルキャップ)を備え、マルチリフレクター式ハロゲンヘッドランプに加え、リヤドアとバックドアガラスがUVカット機能付グリーンガラス、サイドターンランプ付カラードドアミラーが手動タイプとなります。
併せてマニュアルエアコン、ウレタン巻ステアリングホイール(ブラック)、フロントシートがハイバック、リヤシートが一体可倒式仕様となります。
・F
1.0 Lエンジンに加え、1.3Lエンジンが用意され、フルタイム4WDモデルが選択可能です(1.3Lモデルのみ)。
「F Mパッケージ」グレードに対し、リヤドアとバックドアガラスがプライバシータイプ、ドアミラーがオート電動格納式リモコンタイプ、ウレタン巻ステアリングホイールがブラックマイカ塗装へと変更され、アイドリングストップ機能やリヤワイパーが追加されます。
フルタイム4WDモデルにはリヤエアスパッツやデッキボードが追加されます。
1.3LのFFモデルのみ14 インチながらタイヤ幅が1サイズワイドになり、室内にはTFTマルチインフォメーションディスプレイが追加されます。また、1.3Lモデルのみ6:4分割可倒式リヤシートへと変更されます。
・F スマートストップパッケージ
1.0 Lエンジンのみの設定となります。
「F」グレードに対し、アイドリングストップ機構「スマートストップ」が追加され、燃費性能を向上させたグレードです。
・Jewela(ジュエラ)
「F」グレードに対し、専用樹脂フルキャップや専用リヤエンブレム、ステンレス製ドアベルトモールディングが装備されるなど、上品な外観が特徴の女性を意識したグレードです。
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」が装備され、インテリアでは、パイピングが施された専用シートが装備され、加えてインパネオーナメントに塗装+レーザー表面処理加工されるなど、車内の質感・安全性の向上がはかられています。また、1.3Lモデルにはナノイー機能付オートエアコンが装備されます。
・U
1.3Lエンジンのみの設定となります。
「F スマートストップパッケージ」グレードに対し、15インチタイヤ&スチールホイール、スモークメッキ箇所が施されたマルチリフレクター式ハロゲンヘッドランプの外観をはじめ、インテリアでは本革巻ステアリングホイール、ダブルステッチ処理が施されたハイグレードファブリックシートとともに、スマートエントリー&スタートシステムへグレードアップされます。
ナノイー機能付オートエアコンや衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」が追加装備されるなど、充実した装備が施された上位グレードです。
U スポーティパッケージ
「U」グレードに対し、16インチタイヤ&アルミホイールやサイドマッドガード&リヤルーフスポイラーに加え、フロント&センターエアスパッツが装備された、スポーティグレードです。
【ハイブリッド】
・ハイブリッドF
ハイブリッドシステムを搭載するベーシックグレードです。
ガソリンエンジンを搭載する「F」に対し、フロント&リヤにエアスパッツをはじめ、ECB(電子制御ブレーキシステム)やモードスイッチ(エコドライブモード+EVドライブモード)。車両接近通報装置が追加されます。
また、ヘッドライトがプロジェクター式ハロゲンタイプへ変更され、精悍なフロントマスクとなります。
上記以外のハイブリッドモデルは、「ハイブリッドF」同様にハイブリッド固有の装備を除き、ガソリンモデルの同グレードに準じます。
ヴィッツの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ
グーネット編集チーム
ここでは、ヴィッツの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年6月時点で参照したものとなります。
2代目ヴィッツ 90系(2005年~2010年)の燃費・維持費
・KSP90:1.0L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:22.5km/L
年間ガソリン代:約60,000円(444.4L×135円) ※1
自動車税:年間29,500円 ※2
年間維持費:約89,500円 ※3
・SCP90:1.3L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:20.0km/L
年間ガソリン代:約67,500円(500.0L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約97,000円 ※3
・NCP95:1.3L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:16.0km/L
年間ガソリン代:約84,375円(625.0L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約118,875円 ※3
・NCP91:1.5L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.6km/L
年間ガソリン代:約72,576円(537.6L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約107,076円 ※3
3代目ヴィッツ 130系(2010年~)の燃費・維持費
・KSP130:1.0L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:21.6km/L
年間ガソリン代:約62,500円(463.0L×135円) ※1
自動車税:年間29,500円 ※2
年間維持費:約92,000円 ※3
・NSP130:1.3L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:25.0km/L
年間ガソリン代:約54,000円(400.0L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約88,500円 ※3
・NSP135:1.3L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:18.0km/L
年間ガソリン代:約75,000円(555.6L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約109,500円 ※3
・NCP131:1.5L/5MT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:17.2km/L
年間ガソリン代:約78,488円(581.4L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約112,988円 ※3
・NHP130:1.5L/CVT/FFモデル/ハイブリッド
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:34.4km/L
年間ガソリン代:約39,244円(290.7L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約73,744円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年6月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
ヴィッツの中古車価格相場から選ぶ
グーネット編集チーム
ヴィッツは人気の高いコンパクトハッチバックモデルであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
ヴィッツの主なグレード・型式の中古車価格帯
2代目ヴィッツ 90系:1~210万円
KSP90:5.8~68万円
SCP90:1~70万円
NCP95:5.8~81万円
NCP91:18~210万円
アイル:14.8~75.8万円
B Sエディション:15.1~66.8万円
F インテリジェントパッケージ:19~48万円
Fリミテッド:14~64.8万円
Fシャンブル ア パリ コレクション:29.9~48.6万円
Fアドバンスドエディション:3~57.8万円
3代目ヴィッツ 130系:19.9~278万円
KSP130:19.9~149万円
NSP130:28.9~175万円
NSP135:29~168万円
NCP131:39.9~278万円
NHP130:105~247万円
Fセーフティーエディション:129.9~158万円
U スマートストップパッケージ:48~79万円
U スポーティパッケージ:145~175万円
RS Cパッケージ:58.8~99.8万円
RS G’S:54~208万円
ハイブリッドF:105~197.6万円
ハイブリッド ジュエラ:135.9~195.5万円
ハイブリッドU スポーティパッケージ:169~201.5万円
ヴィッツは、1999年1月の誕生以来、トヨタの基幹モデルとして女性ユーザーを中心に高い人気を誇るコンパクトハッチバックモデルです。
ここでは2005年2月発売の2代目モデルと2010年12月発売の3代目モデルの中古車価格の傾向を説明します。
2代目モデルは最終モデルから約8年経過しているので、既に値ごろ感のある相場となっています。2004年以降、最終年までほぼ偏りのない分布を形成しており、
10万円台から40万円台を中心に数多くの登録台数が見受けられます。走行距離は3万kmから9万km未満の車両が中心となります。
3代目モデルでは、実質初年度モデルとなる2011年モデルから近年モデルまで、幅広く万遍なく登録されており、50万円台から160万円台まで多くの車両の登録が見受けられます。
2017年で登録が増えているのはマイナーチェンジと併せてハイブリッドモデルが追加されたことが起因していると思われます。
いずれの車両もほぼ年式相応の走行距離と推測されます(上記中古価格帯については、2018年6月29日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。
ヴィッツ 90系(トヨタ)の価格相場|中古車なら【グーネット】