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【注目新製品】3,000回削っても大丈夫! 耐摩耗性に優れた電池式小型えんぴつ削り器
サンスター文具は、耐久性に優れた刃で、従来の削り器より長持ちする電池式小型鉛筆削り器「nomamo(ノマモ)」(税込2,200円)を2024年12月中旬に発売した。
従来の削り器に使われている金属刃の何倍も硬く、約3,000回削っても摩耗が少ないという耐摩耗性に優れた刃を採用しているのが最大の特徴。頻繁に刃を交換する必要がないので、「コスパにも優れたコンパクトな削り器です」と話す同社クリエイティブ本部キッズ&ベビー部の川村大樹さんに話を伺った。
“第2のダイヤモンド”とも呼ばれる「タングステン」を刃に使用!
「『ノマモ』の最大の特徴は、タングステン鋼刃を採用していることです」と川村さん。タングステンは、チタンの4倍、スチールの2倍という硬度があり、“第2のダイヤモンド”とも呼ばれるぐらい耐摩耗性に非常に優れている金属。「工場からこのタングステン鋼刃の話を聞き、この刃を使って削り器が作れないかと思ったのが開発のきっかけです。当社では、小型の電池式削り器をあまり商品化してこなかったこともあり、ぜひ商品化しようと決まりました」。
従来の削り器はステンレスの1枚刃でできていることが多いそうだが、「ノマモ」は、タングステンの1枚刃でできている。約3,000回使用しても摩耗が少なく、従来の削り器と比較しても刃が長持ちするので、きれいに削り続けることができる(単3形アルカリ乾電池2本使用)。
タングステン鋼刃
「タングステン鋼刃に比べ、スチール刃だと刃が摩耗が激しいので、刃を交換しないと3,000回もきれいに鉛筆を削ることができません」と川村さん。従来の小型電池式小型削り器に比べ、価格はやや高めだが、3,000回も刃を交換せずに使えるので、「コスパに優れていると思います」という。
また刃の耐久性だけでなく、折れた芯を取り出すことができたり、加熱(オーバーヒート)防止機能やくずケースカバーを外すと刃が動かない仕様など、安全面にも十分に気を配って開発。子どもが1人で使用しても安心だ。一方、開発時に苦労したのは削る際の音の大きさ。「試作段階で結構音が大きかったので、何度も作り直しました」という。
削りカスを捨てるときは本体の正面にあるカバーを外して中身を取り出すことができる
リビング学習に対応
削り器本体のみならず、パッケージデザインにもこだわった。「一番の大きな特徴である“3,000回”が目立つようにして、商品の特徴が分かりやすいようなデザインを心掛けました」とのことで、パッケージデザインも川村さん自身が手がけているという。
ちなみに、“ノー・マモウ(摩耗)”から「ノマモ」という商品名にしているが、「お子さんが使うものなので、名前の響きが親しみやすいものにしたかった」との理由から名付けられたとのこと。アルファベット表記を「nomamo」と小文字にしているのも、親しみやすさを考えたからだという。
「お子さんが学習で使うアイテムとして開発しましたが、大人でも使えるデザインなので、幅広く使ってもらえたらうれしいです」と川村さん。仕事のデスクに置いてもジャマにならないコンパクトさなので、仕事で鉛筆を使っているという大人でも使いやすいだろう。そして、「タングステン鋼刃」の削り心地をぜひ味わってほしいと思う。
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