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日産、米国で多様性重視の取り組み後退-大企業のDEI見直し相次ぐ

  • 従業員の質問や「その他の関与」を受けDEI巡り見直し-米州部門
  • 保守派のインフルエンサーが大手企業にDEIの方針変更迫る
Honda and Nissan Explore Potential Merger
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日産自動車は米国でダイバーシティー(多様性)やエクイティー(公平性)を積極的に推進する取り組みを後退させた。公平性と平等性にインクルージョン(包摂性)を加えた「DEI」と呼ばれるプログラムに対し保守派の活動家から批判が高まっており、大手企業は相次ぎDEIを重視する方針を変更している。

  日産米州部門のジェレミー・パパン会長は従業員宛ての書簡で、従業員からの質問や「その他の関与」を受け、DEIプログラムを見直したと明らかにした。保守派のインフルエンサー、ロビー・スターバック氏がX(旧ツイッター)に投稿した動画で分かった。日産の広報担当者はこの書簡の内容を確認した。

  書簡によれば、「政治的活動に重点を置く」外部組織の調査や活動への参加を中止し、従業員研修を中核事業目標に沿ったものにするという。

  日産に先立ち、トヨタ自動車やウォルマート、ハーレーダビッドソンなど10社余りが同じようにDEI関連のイベント支援などを中止。スターバック氏によると、Xなどソーシャルメディア上の70万人を超えるフォロワーに不買運動を促すと迫ったところ、こうした企業がDEIプログラムの変更に同意したという。一部の企業はいずれにしても見直しを検討していたと説明している。

  パパン氏は昨年、日産がDEIを重視していることを「特に誇りに思う」と述べていた。同社はLGBTQなど性的少数者の従業員への支援を測るヒューマン・ライツ・キャンペーンの企業平等指数に参加していた。北米と南米を対象とした直近のDEIリポートで、日産はLGBTQの従業員への福利厚生を含むDEIへのコミットメントを強調した。

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原題:Nissan Rolls Back DEI Policies as Activist Claims Another Win (抜粋)

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