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街にはみだす寛容さ

てら

ぐんまけん出身。1年の3分の2を花粉症に悩まされ中。最近、運動不足気味のため、インドアでもいい運動ができるスポーツを模索中。おすすめがあればぜひ教えて下さい。


お隣さんのお庭がとても素敵です。
何が素敵なのか、よくよく観察してみました。

手入れが良く行き届いているから?
どの季節でも華やかな樹種があるから?

そのどれもが正解なのですが、1つ気付いたのは、

「あれ・・?これ道にはみ出して無い?」

道路の縁がコンクリートでは無く、一部土になっているのです。
そのおかげで、地被植物や蔦系の植物が道路の際を覆っていました。
かといって通行の妨げになるでも無く、控えめに緑が街に溢れ出している印象を与えてくれます。
塀がないのもその印象に一役買っているのかもしれません。
そのお隣さんは道路をアスファルトにする時、自分の持っていた土地のセットバック部分を
あえて土のままにしておいてもらったとかもらっていないとか・・・。

よくよく街を見てみると、個人のものがはみ出していることって以外と少ないです。
まぁ、普通誰しも公道にはみ出してはいけないという認識を持っていると思います。
そよの家がゴミ屋敷で、そのゴミが道にはみ出していたら不快な気分になりますよね。

でもそれがベンチならどうでしょうか?
犬の散歩で疲れた人が小休憩するのにちょうど良いかもしれないですよね。

もしそれが「ご自由にどうぞ」と書いてある、食器や小物が入ったカゴなら?
ちょっと覗いてみて掘り出し物を見つける楽しみができるかもしれないです。

例えば店舗だとどうでしょうか?
八百屋さんが商店街の道にはみ出していて、人が集まっている様子は商店街全体が活気付いて見えて私は好きです。
逆にピザ屋の宅配バイクがずらっと道にはみ出しているのは、単なる通行の邪魔としか感じないでしょう。

町にはみ出すものはきっと、個人のためのものではなく、町に暮らす人が楽しめたり、町の人のためになるものであれば
人は寛容になれるのかもしれません。

公共の場にはみ出すことは実際はどんな場合でもきっと本当はダメなことなのかもしれませんが、
少なくとも、私は何の個性もないただ塀で覆われた道がずらっと続く街には、なんの面白味も魅力も感じません。
もちろん人によっては、公道なのだから何も置いてくれるな!という人も中にはいるかもしれません。
だけどもう少しだけ、寛容な世の中になるように国や行政の方達がまちづくりを推進してくれたら良いなぁ、と思う今日この頃でした。






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