「フレディー・マーキュリー」が小惑星の名前に 70歳記念
英ロックバンド「クイーン」の故フレディー・マーキュリーさんの70歳の誕生日にあたる5日、「国際天文学連合」は惑星番号17473の小惑星に「フレディマーキュリー」(Freddiemercury)と名付けたと発表した。小惑星は、マーキュリーさんが亡くなった1991年に発見された。
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイさんはスイス・モントルーのイベントに集まったファン1250人に、小惑星の命名を発表。「フレディーがどれほどの影響を世界に与えたか」を示す栄誉だと述べ、「では初お目見えです。小惑星フレディーマーキュリー。フレディー、誕生日おめでとう!」と喜んだ。
命名証書を発行した国際天文学連合のジョエル・パーカー氏(米サウスウェスト研究所)は、「カリスマ性あふれる歌手」を称える命名だと説明した。
「フレディー・マーキュリーは『僕は空を跳びまわる流星だ』と歌った。それがますます本当のことになった。たとえ空を跳びまわる『フレディーマーキュリー』を見られなくても、間違いなく空にいる。歌のように『エクスタシーの中を漂って』、何千年も」
ドラムスのロジャー・テイラーや歌手アダム・ランバートと音楽活動を続けるメイさんは2007年、ロンドン・インペリアル・コレッジで天体物理学の博士号を取得している。
メイ博士はモントルーの発表イベントで、「フレディーマーキュリー」が火星と木星の軌道の間の小惑星群にあり、直径2マイル(約3.2キロ)だと説明した。
「暗い物体だ。宇宙の消し炭のような。地球から見ると、肉眼で目視できる明るさの1万分の1なので、相当な大きさの天体望遠鏡が必要だし、だから1991年まで発見されなかった」
小惑星の命名のほか、マーキュリーさんの70回目の誕生日を祝う式典が今月に入りロンドンで相次いだ。1日には、ロンドン西部フェルトハムにあるマーキュリーさんの幼いころの家に、著名人が住んでいたことを示す記念の青いプレートが掲げられ、除幕式にメイさんも出席した。クイーンのメンバーが知り合った当時、マーキュリーさんはまだこの家に住んでいた。