女王に送ったコーギーの絵に返信 在位70年の記念に
エリザベス英女王の在位70年「プラチナ・ジュビリー」にちなみ、女王に絵を贈ったアーティストが、王室からお礼の返信を受け取ったと話題になっている。
イーストヨークシャー在住のエレノア・トムリンソンさんは、6月4日から行われたプラチナ・ジュビリーの式典に先立ち、コーギー犬が王冠をかぶった絵を女王に贈った。エリザベス女王のコーギー好きは広く知られている。
王室の女王付き女官長から届いた返信では、女王が贈り物に「感動していた」と書かれていた。
トムリンソンさんは、このメッセージは「確実に一生の宝物になる」と話している。
トムリンソンさんは、「素晴らしい手紙」が届いたのはまったくの予想外で、21日に届いた郵便物の中で王室からの返信を見つけた時には、とてもびっくりしたと語った。
「返事が来たというそれだけでも驚いたのに、私個人にあてた丁寧な内容のものでした。作品の名前と、制作した70枚のうちの1番目だということも書かれていました」
「本当にびっくりしました。今までにもらった中で最高の郵便です。いつもはつまらない請求書とかしか来ないのに、本当にワクワクしました」
「これをインスピレーションにした作品が、これからたくさんできると思う」
返信を書いたメアリー・モリソン女官長は、「このたびは女王への温かいお言葉とお気持ちをいただき、ありがとうございました」と手紙を締めくくっている。
トムリンソンさんはこの絵のほかにも、女王にちなんだ作品を制作している。
「プラチナ・ジュビリー」の祝賀コンサートで流れた、児童文学や映画で人気のクマの「パディントン」が宮殿で女王とお茶を共にする映像に着想を得たトムリンソンさんは、女王とパディントンとコーギーが並んで歩く絵を描き、ソーシャルメディアで発表した。
この絵はSNS上で大人気となり、数千人がコピーを注文するほどの評判になった。映画「パディントン」シリーズに出演している英俳優ヒュー・ボネヴィルさんも、その1人だという。
トムリンソンさんは、女王とパディントンとコーギーの絵が大人気になったことについて、「あまりに大勢がこの絵が好きだと言ってくれて、その愛情に本当に圧倒されました。とても現実のこととは思えません」と話している。