【インタビュー】大きな目標と高い向上心、6連続リリースに込められたGenesis Girlの熱量
「オーケストラ×Loud Rockを基調にした本格派サイバーメタルアイドル」というコンセプトの元に2019年に始動し、妥協を感じさせないパフォーマンスやハイレベルな音楽性などが高い評価を得ているGenesis Girl。
2024年12月に新メンバーRenを迎えて新体制となった現在の彼女達は、2月5日からスタートさせた6週連続リリースの最中にあり、その意欲的な姿勢に加えて、毎回テイストの異なる楽曲を披露してきていることで大きな注目を集めている。
2025年3月20日に渋谷REXで開催されるGenesis Girl史上初の生バンドを従えたライブに向けて、より勢いを増している彼女達による、連続リリースについて語った全員インタビューをお届けしよう。
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──まずは、2月5日から6週連続でシングルをリリースしようと決めた経緯などを話していただけますか。
Yu-hi:Genesis Girlはいつも油布賢一 a.k.a KENNYさんが曲を作ってくださっていて、次はこういうことをやろうということも油布さんから発信されることが多いんですね。私達は3月20日に生バンド・ライブをすることが決まっていて、それに合わせて6週連続で音源をリリースをしようという提案が油布さんからあったんです。
Mei:今までも4週連続リリースとかをしたことがあるんです。一気に新曲をババババッ!と出すことが多いので、6週連続ということに違和感はありませんでした。ただ、今回の6作は全部が雰囲気とかジャンルが違っていて、そこは特色になっていますね。「YOLO」(2月12日)みたいに煌びやかな曲もあれば、「Wake Up」(2月5日)と「MORE」(2月19日)はどちらもロックですけど、それぞれテイストが違っていたりします。全曲とも曲調が違っていて、それが全てGenesis Girlの新しい要素になっているので、私達のいろんな面を6週続けて見てもらえるのがいいなと思っています。
──たしかに全曲テイストが違い、なおかつ上質な楽曲が揃っていますので、現時点(取材日は2月16日)で完成している5曲を紹介していきたいと思います。まず連続リリースの幕開けを飾った「Wake Up」は、メタル・テイストを活かしたアグレッシブかつ美麗なロック・チューン。
Mei:私は、今回の6曲の中で「Wake Up」が1番好きなんです。とにかくカッコいですよね。静と動の対比が活かされていて、サビに“グン!”と持っていくのがめっちゃカッコいい。Aメロとかのちょっと落ちている感じのところで、どう歌で遊ぶかというのもあって、歌っていてめちゃくちゃ楽しい曲です。
Mei
Nana:「Wake Up」はサビのところで「Wake Up! Wake Up!」と繰り返すようになっていて、私はそのコーラス担当なんですけど、同じ言葉を繰り返すからこそニュアンスを変えられるというのが強みだなと思っています。ライブで披露する時は来てくださるお客さんの盛りあがりを見て、もっと強く言ったり、逆に柔らかめに「一緒に楽しもうよ」という言い方で言ったりしている。それが、私的に楽しみというか、いいなと思うポイントです。
Yu-hi:私はハモリ担当で、レコーディングでは「Wake Up! Wake Up! Wake Up!…」と繰り返すところのローハモもハイハモも両方担当したんです。それがすごく楽しくて、楽しいがために気合いが入り過ぎてしまって、どんどん酸欠になって「ああああ……」みたいになっちゃった(笑)。それくらい魂を込めたので、そこをめちゃめちゃ聴いてほしいです(笑)。
Anji:「Wake Up」はイントロのギターがすごくカッコいいんです。そこを聴いてほしいです。すごく元気な曲なので私は目覚ましに使っています(笑)。「Wake Up!=目を覚ませ!」で目を覚ますという(笑)。なので、ファンの皆さんにもぜひ「Wake Up」で起きてほしいなと思います。1日の始まりから「Wake Up」を聴いてください(笑)。
「Wake Up」
Ren:私は明るめというかアップテンポの曲が元々好きで、ジェネガ(Genesis Girlの愛称)は暗めの曲が多いイメージだったので「Wake Up」みたいな曲がレパートリーに増えたことがすごく嬉しいです。私はGenesis Girlに加入したばかりなので、今回配信される6曲のうち3曲しかレコーディングには参加できていないんです。「Wake Up」はレコーディングには参加できなかったけど、早く歌ったり踊ったりしたいなと思いましたし、ジェネガのファンの皆さんは暗い曲調と明るい曲調のどっちが好きかはわからないですけど、こういう明るめの曲がみんなにも好きになってもらえたらいいなと思います。
──Genesis Girlはどんな曲調であれ楽曲クオリティーが高いので、ファンの方は全部好きになると思います。それに「Wake Up」はラップやセリフが配されていることも特色になっていますね。
Nana:ラップはいつも私が担当しています。Genesis Girlに加入させていただいた1番最初の時から「たぶんラップいけるから、担当してみてよ」と言ってもらえて、そこからあらためていろんなラップやヒップホップを聴いて、それを自分なりに採り入れてやってみようかなという気持ちになりました。最初はそういう感じでしたけど、最近はそれこそ「Wake Up」のラップは結構アップテンポですけど、その中にどれだけ自分の色を出せるかということを考えながらやらせていただきました。
Nana
──Nanaさんの硬派な雰囲気のラップはすごくカッコいいです。では、「外の世界は悪意に満ちているけど でもきっと沢山笑えば嘆きを和らげてくれるんだ」というセリフは、どなたが?
Nana:喋りも私です(笑)。
──そうなんですか?ラップしている時とキャラクターが全く違っていますよね?
Nana:変えました。レコーディングの時にメチャメチャ気合いを入れてキャラを変えました(笑)。もう、なにかを宿す勢いで、それこそ別の人格を降臨させて喋るという(笑)。
──「Wake Up」のようなアグレッシブかつ美麗な楽曲にラップやセリフを入れ込むのはセンスがいいですし、それを違和感なく聴かせるのもさすがです。2曲目の「YOLO」は「生きよう自分の人生を 歌おうあなたとの人生を」と歌っている煌びやかなナンバー。
Mei:「YOLO」は基本的に私が作詞をさせていただいて、今までもいくつか作詞してきたんですけど、その中でも「YOLO」はGenesis Girlのメンバーに向けて…みたいなイメージで書きました。「ファンの方へ向けて」という思いもありますけど、今の私達は新たに加わったRenも含めて思いがひとつになっているんです。それを踏まえて、歌っている時に「このメンバーでもっと上にいきたい」という思いが強くなるように書いたので、私の中ではGenesis Girlの芯の部分の曲だなという感覚です。A面とかではないけど、Genesis Girlを好きになったら絶対に聴いてほしい曲です。
──メンバーに向けている部分が大きいとはいえ、多くのリスナーに光を感じさせる希望の歌という印象を受けました。
Mei:この曲は「生きよう」ということをテーマにしていて、きっとみんないろいろ悩むこともあるけど、小さくても、大きくても絶対に夢を持っていると思うんですよ。なので、そういう皆さんが前向きな気持ちになれるような曲にしようかなというのもありました。あと、落ちサビにメンバー1人1人の名前が入っているんですけど、新メンバーのRenちゃんがまだいない時に書いた歌詞なので「れん」だけ入っていないんです。今後のライブではRenちゃんの名前も入れた形で披露したくて、今はなにかいい言葉がないかなとずっと考えています。
Ren:よろしくお願いします(笑)。
Nana:私達はライブでいつも1番最後に「少年の詩 ~Humanism~」という歌をやらせていただいているんですけど、「YOLO」はそれに代わるような曲になるんじゃないかなと個人的に思っています。「少年の詩 ~Humanism~」も希望だったり「がんばろう」という歌詞をすごく心を込めて歌うので、「YOLO」もそれと同じくらい自分達にとって意味を持った曲だなと思うんです。それに、サビや間奏で皆さんと一緒に「ラララ~」と歌う部分があるんですけど、グループとファンの方が一緒に歌うと素晴らしい空間になりますよね。「YOLO」はそれを形にできる曲ということが、すごく嬉しいです。
「YOLO」
Yu-hi:またハモリの話になるんですけど、「YOLO」は地ハモ、ローハモ、ハイハモに加えて、もう1つハモリがあるという4声コーラスになっていて、それを全部自分が担当させていただいたんです。最初に音源をいただいた時から「ヤバい、難しい」と思っていて、レコーディングの時も苦戦したんですけど、ライブに向けて練習していくボイトレの時に、あまりにも上手くいかない部分があって。でも、この歌は絶対に失敗しちゃいけないというか、伝えたいメッセージがすごく詰まっているからこそ絶対に音を外せないと思ってボイトレで歌うんですけど、あまりにもできなくて悔しくて泣きながら練習しました。先生が歌ってくださったのをずっと聴いて、どうしたらできるんだろうと葛藤しながらすごく練習した曲なんです。そのことを知ってほしいということではなくて、主旋律の強いメロディーがあってハイハモがいてローハモがいて、さらにもう1声あるというのをライブでも再現するので、そこをめちゃめちゃ聴いてほしいです。
Anji:「YOLO」は私の中のイメージが「船に乗って、みんなで旅しているよ」みたいな感じで、それがすごくいいなと思っています。この曲は歌えば歌うほどもっと輝く曲だと思ってるので、この曲を歌いながらみんなで成長していってもっともっといい作品になっていくようにという願いを込めて歌っています。ジェネシスト(Genesis Girlのファンの愛称)のみんなに向けて歌っている曲なので、私達のそういう姿をファンの方に見ていただいて「凄いな」とどんどん思ってほしいです。
Anji
Ren:この曲は私も参加させていただいて、すごく好きな曲です。私は夢は大きいタイプなんですけれども、みんなで歌っている時に自分達が大きいステージに立って歌っている姿が想像できる曲というか。それこそ本当にアリーナとか、ドームとかに立ちたいですし、それが想像しやすい曲だなって思っています。他のアイドルさんの曲でもこういう曲はあまりないので、それもすごく強みかなと思います。本当にいい曲だなと思います。
──「YOLO」は大きな会場に映えるスケール感を持った曲ですので、そういう場で聴けることが楽しみです。続く3曲目はEARTHSHAKERのカバー曲の「MORE」。
Mei:「MORE」をカバーさせていただくことになったのは、(北野)ダリさんがつないでくださったご縁という感じです。私は元々父親がロックが好きで、EARTHSHAKERさんは私が0才くらいから聴いているんです。だから、ダリさんがEARTHSHAKERさんと友達なことがまずビックリ(笑)。「MORE」は素晴らしい楽曲ですし、ご本人達もすごく素敵な方で、私達もロックへの思い、ロック魂みたいなものを持ち続けたいなと思っているので、EARTHSHAKERさんにはすごくリスペクトがあるんです。それを感じ取ってもらえるカバーにはなっているかなと思います。本当にいい形にアレンジされていて、オリジナルの世界観を継承したうえでテンポが速くなっていたり、ギターとかもちょっとアレンジが変わっていたり、あとキーを変えたのも良かったなと思いますし。いい感じにアレンジされていて、40年前の楽曲ですけど、今のリスナーの方が聴いてもカッコいいと感じていただけると思います。
Nana:「MORE」はとにかくカッコいいですよね。この曲をやりますといって「MORE」の音源が送られてきた時に、もう普通にデモをリピートするくらい好きになってしまったんです。すごく心にくるしサビの力強い感じが本当に好きで、ひとりでお風呂で熱唱しちゃうくらい好きになって(笑)。
Mei:それは近所迷惑なので、やめてください(笑)。
Nana:気をつけます(笑)。お風呂でもすごく気持ちよく歌わせていただけて、それをたくさんの人に聴いてもらえるというのがすごく嬉しい。この曲をリリースするにあたってEARTHSHAKERのマーシー(西田昌史 Vo)さんとお話させてもらった時に、「この曲は自分達が今の君達と同じ20代前半の時に書いた曲なんだよ」とおっしゃっていて、この曲を作った当時のマーシーさんと同じ年齢だからこそ伝えられるものがあると思います。ラップも入れさせてもらって、そこにEARTHSHAKERさんへのリスペクトを込めているので、それを歌えることも嬉しいです。
Yu-hi:誰かの楽曲をカバーするにあたって変わり過ぎてしまったら、それはもう違うものというか、リスペクトがあってこそ成り立つものだと思うんですね。「MORE」はリスペクトを込めたうえで、EARTHSHAKERさんが「ナイフをにぎりしめた」と歌っているのを私達は「マイクをにぎりしめた」に変えさせていただきました。その結果、すごくリスペクトしつつも私達らしさが垣間見れる部分もあるものにできたかなと思います。「ナイフ」で歌いたかったという気持ちも正直ありますけど、「マイク」に変えたことによって、もっと気持ちが入り込むというか。そこもすごくお気に入りポイントで早く皆さんに披露したいなと思っています。
Anji:EARTHSHAKERさんは私みたいな年代でも知っている曲があるグループさんで、そんな素晴らしいグループさんのカバーさせていただけるというのは中々ないことだと思うんですよ。この貴重な経験を活かしてもっともっと羽ばたいていきたいですし、いつかEARTHSHAKERさんと一緒に歌えたらすごく嬉しいなというのがあって。そうなれるようにもっともっとがんばって、追いついていきたいです。それに、同じボーカルとしてマーシーさんに憧れている部分として、高音の張りのあるきれいな声と、ビブラートがすごくきれいなんですよね。「MORE」はそういうところを意識しつつ私達らしさも忘れずに、私の良さもマーシーさんの良さも全部重ねて歌えていけたらいいなと思っています。
Ren:この曲は参加していないんですけど、EARTHSHAKERさんの原曲を先に聴いて自分達が歌っている姿が想像できないというか、歌ったらどうなるんだろうなと思ったんです。その後、自分達の音源ができあがったのを聴いたら、いい意味で全然違うふうになっていて、ジェネガが歌うとこうなるんだと感動しました。早く自分も参加したいと思いましたね。本当にこの曲は参加したいの一言です。
「MORE」
──Genesis Girlバージョンの「MORE」も完成度が高いので、より多くのリスナーに届くといいなと思います。続く「GOLGOTHA」は繊細かつ翳りを帯びた世界からラウドに変わる展開や、聖書やキリストをモチーフにした歌詞、どこか宗教的な雰囲気の世界観などが印象的な曲です。
Mei:「GOLGOTHA」は、最初はバラード調で始まるじゃないですか。でも、デモを聴いた時に、これは絶対にBPMが上がるなと思ったんです。突然盛り上がってくれるなと思ってすごく期待して待っていたら、やっぱりという感じでした(笑)。「待ってた!」みたいな(笑)。あと、この曲はAnjiが英語で歌っていて、みんな英語で結構苦戦したんですけど、Anjiの英語がめちゃくちゃ神秘的で、それがすごく良くて。神々しいというか、それこそキリストとかがモチーフではあるので、ちょっと次元が違うようなところで歌っているのがすごく素敵だなと思います。
Anji:この曲は私が1番最後にレコーディングして、「みんなが英語ダメだったから、お前にかかっているぞ」みたいな感じでした(笑)。めちゃくちゃ練習していたんですけど、英語がずっと続いている歌詞を歌うのが初めてすぎて、発音が合っているのか不安すぎて、もうGoogleで何度も何度も確かめたりしました。私はファンの方に、Anjiにしか出せない雰囲気があるみたいに言っていただけることが多いので、それを全開で出して、英語をがんばりました。ジェネガにはない新たな曲だと思うので、本当にいろんな人に聴いてほしいですし、私ががんばった英語をたくさんの人に届けていきたいです。
Nana:「GOLGOTHA」が完成したのがちょうど実家にいた時だったので両親と一緒に聴いたんですけど、一瞬自分達の曲だということを忘れてしまって「めっちゃいい曲じゃね?」みたいなことを言っちゃったんです(笑)。その後「そういえば、これ自分達の新曲だったわ」みたいな(笑)。
Mei:本当に?
Nana:うん(笑)。そうなっちゃうくらい今までの私達にない曲で、それこそアニメの主題歌にハマるような力を持った曲だなと思います。
Yu-hi:最近、個人的にインスタのリールとかで「メタル研究会」みたいなのをあげていてるんです。メタルと言いつつあまりわかってないな…という部分があったので、ダリさんに教えていただきながら勉強している動画をあげているんですけど、「GOLGOTHA」が完成した時に「あれ?待って、これは最近勉強している感じにすごく似ているぞ」と思いました(笑)。なので、メタルが好きな人にぜひ聴いてほしいですね。それに、さっきNanaちゃんが言ったみたいにアニメっぽいというか、私は『進撃の巨人』がめちゃめちゃ好きなんですけど、この曲が完成した時にああいう壮大な世界観みたいなものを感じたんです。なので、メタルが好きな人だけじゃなくて、いろんな方に楽しんでもらえると思うので、ぜひ聴いてほしいです。
Yu-hi
Ren:この曲に関してはもうみんなが言ってくれたとおり過ぎて、もう言うことはありません。本当にカッコ良くて、カッコ良くて、カッコ良くて。さっき話が出たように、宗教感があるのがめっちゃいいなと思っています。
──ラウドでいながら深みがあるというのが大きな魅力になっています。5曲目の「Siren's Song」もメタリックでありつつ柔らかみのある翳りや瑞々しさを湛えていますね。
Mei:これはもうAnjiですね。Anjiが作ったみたいな感じなんです。作詞がAnjiなんですけど、イメージがもうそのものだなという。Anjiの曲と言っておきながらこう言うのはナンですけど、まさにB面です。完成度が低いというようなことではなくて、ジェネガの奥の部分というか。Anjiの奥ゆかしくて、ちょっと儚い部分がそういうところを出していると思うんですけど、まず「Wake Up」とか「MORE」でジェネガを好きになっていただいて、そこからどんどん好きになって「Siren's Song」を聴いて、「こういうのも歌えるのか」みたいになってほしいんですよね。
──今回初めてGenesis Girlさんに触れさせていただくことになって、配信曲を順番に聴いていって、まさにそう思いました。「Siren's Song」はせつない恋心を描いた歌詞も注目です。
Mei:そうですね。なにか、あったのかな…みたいな(笑)。
Anji:ないよ(笑)。私はすごく怪物が好きで、この曲の題名にもなっている「セイレーン」という怪物にすごく惹かれるんです。セイレーンは上半身が人間で下半身が鳥みたいな生き物で、大体海辺にいて船に乗っている男の人に襲い掛かるという生き物なんですけど、その襲い方が美しい歌声で人を殺す…みたいな。でも、殺せない場合があるらしくて、殺せなかった場合セイレーンは石になって死んでしまうんです。そういう哀しい部分にすごく惹かれて、「Siren's Song」という歌を書きました。失恋みたいな経験は絶対にみんなあると思うので、そういう想いを重ねて聴いてほしいですね。Meiちゃんも言ったように、こういう歌い方もできるんだぞということを知ってほしいですし、それでジェネガをもっと好きになってくれたらいいなと思います。
Nana:たとえば、コレサワさんみたいな、元カレとか浮気とか、そういった恋愛要素のある歌詞というのは多くの人に刺さるなと思っていて、共感しやすい歌詞だからこそ聴きやすいというのがあって、それこそ夜にチルくなりたいなという時に「Siren's Song」を聴くと、すごくエモい感じになると思います(笑)。私達のファンの方というのはいろんな層の方がいて、もちろん女性の方もいる…というか、男性と女性が半分くらいなんですね。なので、「Siren's Song」は、すごく刺さる曲なんじゃないかなと思います。
「GOLGOTHA」
Yu-hi:私は今回の6曲の中で「Siren's Song」が1番好きです。全部好きですけど、この曲はひと目惚れといいますか。Anjiの声が入ったデモを送っていただいた時に、もう「大好き!」ってなった(笑)。「大好きです!もう、なんならAnjiの声だけでもいいです」くらいな(笑)。そういうところから入っていって、毎回デモとかをもらった時に自分達が歌っている想像ができないことが多くて、この曲もそうでしたけど、レコーディングして自分達の声が入って、それをスタジオのいいスピーカーで聴かせてもらったら、すごく良かった。なので、「早く配信したい」という気持ちでいっぱい。この曲はハモリもすごくきれいに入れることができたというのもあって、早く皆さんに聴いてほしいですね。
Ren:この曲は私は参加させていただいていて、最初に聴いた時にAnjiちゃんの良さがめっちゃ出ている曲だなという印象を受けました。曲を聴いただけで「これ絶対Anjiちゃんだよね」ってわかるくらい「らしさ」みたいなものが出ているなと。私も、この曲は大好き。私は普段はしっとりめの曲とか、静かめの曲は全然聴かなくて、ワチャワチャしている曲しか聴かないんですけど、「Siren's Song」はずっとリピートして聴ける。アップテンポしか聴かない私がそう思うということは、私みたいなタイプの他の人も同じように聴いてくれるだろうなというのがあって、本当にもっと多くの人に聴いてもらいたいなと思える曲です。今回の6曲は全部そうですけど、ジェネガはアイドルが歌っているイメージではない曲が多くて、私はそれがすごくいいなと思っていますし、そういう歌を歌えることが嬉しいです。
Ren
──たしかに、今回音源を聴かせていただいてアーティストのような印象を受けたのですが、今日皆さんのお話をうかがって、その理由がわかりました。皆さんは大人に言われたことをただこなすのではなく、自分達の作品をよりいいものにしたい、自身の個性も注入したいという強い思いがあって、そのために努力をされていますよね。
Mei:そう言っていただけると嬉しいです。おっしゃるとおり、私達は音楽は与えられていますが、油布さんやダリさんが作ってくださったものを自分達が納得いくように、歌いたいと思うように手を加えて自分達のものにしたいという思いがあるんです。音楽が大好きで、音楽を皆さんに届けたいという気持ちが強くて、私達が大好きな音楽をどうか聴いてほしいという気持ちが強いので、音楽を作ることに関しては妥協したくない。私達は全員そういう姿勢でGenesis Girlに取り組んでいます。
──発信者が自身の作品に責任を持っているというのは、リスナーにとって嬉しいことです。そして、6週連続に加えて3月20日に渋谷REXで行われる単独公演も本当に楽しみです。
Mei:私達は今話したようなスタンスなので、ライブに聴きに来てくださった方を絶対に虜にする自信はあります。セイレーンじゃないですけど「殺しちゃうぞ」という感じ(笑)。でも、本当にそれくらい音楽が好きなメンバーが集まっていますし、こうして5人女の子がいて、みんな音楽が好きで、熱量を持って一緒に活動できるというのは中々ないことだと思うんですね。3月20日は生バンドのメンバーと一緒に最高の音楽をお届けしますので、ぜひ皆さんに集まっていただきたいです。
Nana:今回初めて生バンドという形で開催させていただくんですけど、実は私達がデビューしてから生バンドでライブをしようという話は何度か出ていたんです。けど、それこそ「200人達成したら生バンド」という課題があって、悔しいことに中々クリアできずにいて、生バンドでワンマンというのが実現しなかった中での今回のライブなんですね。私はデビューしてもうすぐ2年経つんですけど、この2年の中でも本当に思い入れがあるライブになるだろうなというのがある。最初の頃から応援してくださっている方はそういう事情を知っているだろうから楽しんでいただきたいですし、私達が東京に出てきてから知ってくださった方にはより新しくなった私達を見せられると思うので期待していてほしいです。私はチケット代以上の価値のあるライブを見せられる自信があって、私達の気合いをここでぶつけていきたいと思います。
Yu-hi:それこそ本当に初めての生バンドのライブなので、どうなるかは正直わからないですけど、やっぱり生のドラムやギター、ベースの音があって、それを会場で生身で感じることで、いつも以上に心が動くライブになると思います。私達自身もすごく楽しみですし、ずっとやりたかったことなので気合も入っていて、絶対に来たほうがいいということをめちゃめちゃ伝えたいです。絶対にいつもとは違うものが得られるし、人生は1度きりで、2025年3月20日は1度しかなくて、その時間を全員で過ごせるのは奇跡だと思うので、ぜひ来てほしい…というか、来てくれたら絶対に後悔しないということを伝えたいです。
Anji:生バンドでライブをさせていただくのは初めてですけど、生バンドのライブは何回か観たことがあって。やっぱり生でしかわからない良さというのがありますし、なにが起こるかわからないというのもありますよね。ライブでは毎回同じ歌い方をするわけではないからその日しか楽しめないものがあると思っていて、3月20日のライブは生バンドということで、それがより一層強まると思います。絶対素敵なものになると思うし、心に直で聴かせていきたいと思っていて、私にとって本当に大切な瞬間になると思うので、ジェネガをずっと応援してくれている皆さんも、初めて観る皆さんも「凄いな」と感じさせられるようにがんばります。
Ren:私は加入してまだ2ヵ月も経っていなくて、そういう中で生バンドという凄すぎるライブに参加させていただけることが本当にありがたくて仕方ないです。もうすでに出ている曲の中で覚えないといけない曲がまだあって、これからダンスもやっていったり歌も歌っていったりするんですけど、今まで他のメンバーの方達が築いてきてくれたものを3月20日で壊してはいけないというのがあって。今までのライブももちろんやる気はありましたけど、今回は全然違うものなので本当にがんばらなきゃいけなくて、それを実践していこうと思っています。
取材・文◎村上孝之
◆6週連続配信曲一覧(販売元:avex music creative)
(2)2025年2月12日(水)「YOLO」
(3)2025年2月19日(水)「MORE」
(4)2025年2月26日(水)「GOLGOTHA」
(5)2025年3月5日(水)「Siren's Song」
(6)2025年3月12日(水)タイトル未定(Stand Aloneと油布 賢一a.k.a KENNYの共作)
「Wake Up」
「YOLO」
「MORE」
「GOLGOTHA」
<Genesis Girl One Man Live ~Mephisto~>
@渋谷REX(東京都渋谷区道玄坂1-18-3プレミア道玄坂ビルB1)
時間:開場:17:00 /開演:17:30
チケット:https://t.livepocket.jp/e/2poil
◆Genesis Girl オフィシャルサイト