「故人の分まで前を向き歩いて行く」 長野3人殺傷、遺族がコメント

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菅沼遼 高木文子
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 JR長野駅前で男女3人が襲われて死傷した事件で、死亡した会社員丸山浩由さん(49)の遺族が31日、長野県警を通じてコメントを発表した。丸山さんとの突然の別れについて「通夜・告別式を終えてもなお、私たち家族にとって現実の事とは受け入れ難い」とつづった。

 事件は22日午後8時ごろに発生。丸山さんは最初に左胸などを男に刺され、会社員の男性と女性もそれぞれ背中を刺された。県警は26日、無職矢口雄資(ゆうすけ)容疑者(46)=長野市西尾張部=を3人のうち女性に対する殺人未遂容疑で逮捕した。

 県警は犯行後に現場から逃げた男の画像を公開。フリーダイヤルには25日までに326件の情報が寄せられ、県警に直接、持参やメールで写真・動画を提供する人も複数いた。今も現場では、足を止め手を合わせる人の姿が絶えない。

「一緒に偲んでいただければ」

 遺族は「家族にとって、周囲の皆様方から頂いた大きく温かなお気持ちは、これからの人生を、故人の分まで精一杯(せいいっぱい)前を向いて歩いて行くための勇気となりました」とし、「周囲の皆様方におかれましては、これまでどおり私たち家族に接していただき、私たち家族と一緒に故人を偲(しの)んでいただければ幸いです」と結んだ。

 コメント全文は以下の通り…

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この記事を書いた人
高木文子
長野総局|長野県政、東信地区
専門・関心分野
地方の行財政、学びの多様化、ジェンダー