東北新幹線が運転再開 走行中に連結が外れて分離し停車、脱線はせず
JR東日本は19日、同日午前8時7分ごろ、東北新幹線はやぶさ・こまち6号が走行中、古川―仙台駅間(宮城県大崎市)で連結している車両が分離したため停車した、と発表した。安全の確認がとれたため、午後1時12分に運転を再開した。
JR東日本によると、停車位置は古川駅から仙台駅方向に約6キロ進んだ地点。車両点検をした結果、脱線はしていなかった。この新幹線には約320人が乗車しているという。
けが人はいない、との情報がある。
この影響で、東京―新青森駅間の上下線と山形新幹線が一時運転を見合わせた。
下りの東北新幹線で仙台駅から古川駅へ向かっていた40代の会社員男性によると、午前8時過ぎ、乗車中の新幹線が突然止まった。「おかしいな」と感じたところ、真横の上り線の線路に、連結器がむき出しになった状態のはやぶさ6号が止まっているのが見えた。
本来連結しているはずのこまち6号は見えなかった。その後、車内放送で「車両故障が発生しております」「この列車にJR社員が乗っていたら車掌まで申し出を」などと呼びかけられた。男性は通勤中で、「いつ会社に行けるのかが一番心配だ」。
東北新幹線では今年3月、滑走状態になってオーバーランする事案があったばかり。男性は「安全面が二の次になっていないか。しっかりして欲しい」と話した。
林芳正官房長官は19日午前の記者会見で、現時点で死傷者はいないとの報告を受けているとしたうえで、「国土交通省では、JR東日本に対して原因究明と再発防止策の検討を指示した。鉄道の安全・安定輸送の確保に向けて、事業者の指導など必要な対応を行っていく」と述べた。
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