東畑開人さんの「社会季評」
もうすぐ年末。仕事のラストスパートに励んでいる読者も多いことだろう。だけど、そんな年末から火事場に突入する子どもたちがいる。中学受験生だ。多くの入試が年明けに行われるから、年末年始も関係ない猛勉強がなされる。親も必死だ。頑張れ、最後の最後まで学力は伸びる、限界突破、火事場の馬鹿力だ。親子一丸となったラストスパートがなされる。
人生の中で一つの目標に向かって邁進(まいしん)する時期があることは基本的には素晴らしいと思う。勉強に限らず、仕事やスポーツにしても、何かを頑張った経験には、苦しさだけではなく、楽しさもあるし、自信になる。だけど、それがいつも功を奏するわけじゃない。
私がそうだった。もう30年…
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