体操部の練習中に大けが、高校側に2億円の賠償命令 東京高裁判決

米田優人
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 静岡市の静岡学園高校で2018年、体操部のつり輪の練習中に重傷を負ったのは学校側が安全対策を怠ったためだとして、元生徒(23)と両親が、高校を運営する学校法人新静岡学園(静岡県藤枝市)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(増田稔裁判長)は26日、元生徒側の請求を棄却した一審・静岡地裁判決を変更し、学校側に計約2億2千万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

 元生徒は同校2年だった18年3月、所属する体操部の練習中につり輪の着地に失敗し、首の神経を損傷する大けがを負った。高裁判決は、つり輪競技には相当な危険があり、約30年の指導経験がある顧問教諭は重大事故を予見できたと指摘。「つり輪の下に補助者を配置すれば事故を防げた」と認め、慰謝料や将来の介護費用などの支払いを学校側に命じた。

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この記事を書いた人
米田優人
東京社会部|最高裁
専門・関心分野
司法、刑事政策、消費者問題、独禁法