角界から消える「貴」のしこ名 貴乃花「役割が完全に終わる」
聞き手・榊原一生
22歳の若さで角界の頂点に立った貴乃花光司さん(52)へのインタビュー。第65代横綱として過ごした当時の苦悩を明かしてくれた前編に続き、日本相撲協会を離れる際の葛藤や、前向きに歩むようになったきっかけについて語ってくれた。
――周囲からすると横綱は絶対的な存在。ただ、綱を張り続けるその心境は当人にしか分かりません
「苦しかったです。横綱になる前は、なりふり構わず攻めて攻めてという感じでしたが、横綱になって感じたことは、相手と戦っていてはいけないということです。ただ、自分のみと戦う。自分の中に軸のようなものを持たなければ、やり通すことはできなかったと思います」
「唯一誇れることがあるとす…
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