トランプ氏、一方的に「勝利した」 開票中止求める考え
ワシントン=香取啓介
米大統領選の開票が続く4日午前2時30分(日本時間同日午後4時30分)ごろトランプ大統領はホワイトハウスで演説し、「我が国に対する重大な詐欺が起きている」「我々は選挙に勝つ準備ができている。いや、率直に言って、我々は勝利した」と宣言した。まだアリゾナやペンシルベニアなど多くの激戦州で開票が続いているが、「我々は最高裁に行く。投票が全て終わって欲しい」として、選挙をめぐって訴訟を起こす考えを明らかにし、今後も開票が続く、郵便投票の集計を止めさせたいと示唆した。
トランプ氏が根拠なく「勝利宣言」を行う懸念は以前からあり、米メディアは演説について一斉に「極めて無責任な発言だ」「民主主義を損なう」などと批判している。
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