GoodbyWildTurkeyMen
20年頃前に杉作J太郎が、記憶が正しければ、ガロに連載した青春マンガ−−というジャンルが正しいかどうかはわからない−−。
最初読んで、高校時代の友人が作者じゃないかと思ったくらいに、ある時期の日本のある種の高校生の考え方、喋り方、行動を、信じられないくらいのリアリティで描いた傑作−−と言っていいかどうかはわからない−−。
事実、高校時代の友人に貸したところ、3年1組というクラスの名前といい、xxの口ぶりといい、これを書いたのはxxじゃないか、と真剣に訊いて来たくらいだから、そのリアリティは大したものだ。しかし、組名を数字にしている高校なんて腐るほどあるだろうから、クラスの名前を根拠にするのはどうかとは、その時も思ったが、そんなもんだろう。
出てくる連中は、揃いも揃ってくそみたいな高校生で、ようするに中途半端で、勉強もしなければ遊びもしない、ただひたすら無為に過ごすという、ある意味スタヴローギンのような、でもその実態は単に怠惰なだけ、それだけに本人達はなかなか真剣で、そのあたりの心情と行動の落差が、ちょっぴり哀しくもある。
しかし、ほんとに、良く書けてるわ。
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