【7月10日 AFP】米首都ワシントンで9日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が3日間の日程で開幕した。ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、ウクライナに地対空迎撃ミサイルシステム「パトリオット(Patriot)」を追加供与すると発表した。

 バイデン氏はNATO創設75年の式典でウクライナ侵攻に言及し、「この戦争は、ウクライナが自由で独立した国家としてあり続けたまま終結する。ロシアが勝利することはない」と表明。

「これは欧米のみならず、世界にとって極めて重大な転換期だ」と訴えた。

 米国、ドイツ、ルーマニアはウクライナに対してそれぞれパトリオットを供与し、さらにオランダなども部品を組み立てて1基供与する。

 NATOのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は、ロシアが勝利すればNATOにとって「最大のリスク」になると警告し、加盟国にウクライナ支援を継続するよう呼び掛けた。

「この戦争の結果は、今後数十年、世界の安全保障の在り方に影響する」とし、「今こそ自由と民主主義のために立ち上がる時だ。その場所はウクライナだ」と訴えた。(c)AFP