【1月23日 AFP】米動物園からゾウ5頭を解放する試みは、ゾウは人間ではないので不法監禁に関する法律は適用されないとの裁定を受け、失敗に終わった。

動物愛護団体「人間以外の動物の権利プロジェクト(NRP)」は高齢のアフリカゾウ5頭、ミッシー、キンバ、ラッキー、ルル、ジャンボの代理人として提訴。コロラド州の動物園からゾウ保護区に移されるべきだと訴えた。

だが、コロラド州最高裁判所は21日、同州の人身保護法は人間にのみ適用されると裁定。

判事らは「認知的、精神的、社会的にどれほど成熟していたとしても、人間以外の動物にはコロラド州の人身保護法は適用されない」と判断。

「この法廷で争われている狭い法的問題は、ゾウ全般または特にこの5頭に対するわれわれの評価によって決まるものではない」「ここでの法的問題は、ゾウが人間であるかどうかに帰着する。ゾウは人間ではないため、人身保護訴訟を起こす権利はない」と補足した。

NRPは過去に、ニューヨーク州でもハッピーという名前のゾウをめぐって訴訟を起こしたが、同様の判決を下されて敗訴している。(c)AFP