【12月27日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は26日、フランスがウクライナ問題について、ウクライナ抜きでの「対話」を求めてきたと主張した。これに対しフランス側は「無分別な発言」だと一蹴した。

西側諸国はウクライナ支援で共同歩調を呼び掛けており、ウクライナの同意なしにはいかなる決定も下せないと繰り返し主張している。

ラブロフ氏は記者会見で、「フランスの外交官らは秘密のチャンネルを通じて何度も『助け舟を出そう。ウクライナ問題について対話しよう。ウクライナ抜きで』と訴えてきた」と主張。ロシア側は「耳を傾ける用意がある」と述べた。

ラブロフ氏はフランス側が話を持ち掛けてきた時期を含め、これ以上詳細を明かさなかった。

この主張について仏外交筋はAFPに対し、「ロシア当局は自らが全面的な責任を負うべき侵略戦争を利用するための無分別な発言をするのに慣れている」とし、「フランスは戦争開始以降、交渉プロセスに入る時期と条件を決めるのは被侵略国ウクライナだと繰り返し主張している」と述べた。(c)AFP