マスク大統領? 「あり得ない」とトランプ氏
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【12月23日 AFP】ドナルド・トランプ次期米大統領政権で大きな影響力を行使することになりそうな実業家のイーロン・マスク氏だが、いずれ大統領になることはある得るのか。この問いにトランプ氏は、米大統領になるには米国生まれの米国民でなければならないとし、その可能性は「ない」と明言した。
アリゾナ州フェニックスで開催された保守派のイベントに出席したトランプ氏は、「彼(マスク氏)は大統領にはならないと言える」と断言。「理由は分かるだろうか。それは彼がこの国で生まれていないからだ」と語った。
合衆国憲法では、大統領になるための資格として、米国生まれの米国市民である必要があると定められているが、マスク氏は南アフリカ出身。
マスク氏をめぐっては、次期政権での影響力の大きさから、特に民主党側から「マスク大統領」と揶揄(やゆ)されており、トランプ氏はこれに反応した形だ。
また、大統領の座をマスク氏に譲るようなこともないとし、「そんなことは起こらない」と語った。
マスク氏は次期政権で「政府効率化省(DOGE)」のトップを務めることになっており、民主党側の攻撃の的となっている。選挙で選ばれていない一市民が、なぜ大きな権限を行使できるのかとの疑問も出ている。(c)AFP