イスラエル警察、ネタニヤフ首相の起訴勧告 2件の汚職疑惑で
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
[
中東・北アフリカ
]
このニュースをシェア
【2月14日 AFP】イスラエル警察は13日、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に対する長期捜査の結果、2件の汚職疑惑をめぐり同首相を起訴するよう勧告すると発表した。同国の政界を揺るがす動きだ。
正式起訴に踏み切るかどうかの決断は司法長官に委ねられるが、方針が決まるまでには数週間から数か月かかる見通し。
12年近くにわたり首相の座についてきたネタニヤフ氏は、起訴勧告が伝えられたことを受けて国民に向け声明を発表し、自身は無実であり、辞任の意向はないと述べた。イスラエルでは、首相が警察の起訴勧告の対象となった場合、あるいは違法行為で正式起訴された場合でも、辞任の義務は発生しない。
警察はネタニヤフ首相について、米ハリウッド(Hollywood)プロデューサーのアーノン・ミルチャン(Arnon Milchan)氏や、オーストラリアの富豪ジェームズ・パッカー(James Packer)氏から、高級葉巻などの高価な贈り物を受け取っていた疑いで捜査を進めてきた。
さらに、有力紙イディオト・アハロノト(Yediot Aharonot)が好意的な報道をするよう、同紙の発行元と秘密契約の締結を企図した容疑についても捜査が行われている。
警察は声明で、ネタニヤフ首相を贈収賄や詐欺などの罪で起訴することを勧告すると発表した。(c)AFP