ジョージア出身のニカ・マイゼによるプロジェクト、エラスト。本作はアナログでリリースされていた2枚のアルバムを、1枚のCDにまとめたものだ。
ニカ・マイゼはフィルム・ディレクターの顔を持つだけあって、1曲目から映画のクライマックスを思わせる曲が目白押しだ。深い鳴りの低音と、アップリフティングなデジタル・ビートとくれば、それだけでもエレクトロニカ・ファンならば食指が動くところだろうが、そこにデジタル・ガムランとも呼びたくなるような細かいリフが繰り返され、どこか影のあるメロディが被さる。もうこれだけで最高だ。現在、入手困難なので、見かけたら即ゲットだ!