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生きながら火に焼かれて (ヴィレッジブックス N ス 4-1) 文庫 – 2006/5/1


登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ フリュー (2006/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 327ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4863328184
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4863328181

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年2月9日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    この理不尽な世界は何なんだ?日本人には理解する事は難しい。何故、女性に生まれただけで実の親から家畜以下、奴隷の様に扱われ暮らさなければならないのか、理解に苦しむと同時に怒りが湧く。今なお「名誉の殺人」などという悍ましい風習を続ける国があるが、その理由に納得出来ない。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年11月22日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    図書館で借りて衝撃を受け、何度も借りるうちに結局自分で買ってしまいました。
    女性の人権がない社会の理不尽さに加えて、衝撃だったのが、この社会では女性と同様に、男性の人権も特に尊重されてはいない、と言うことでした。仮にですが父か義兄が主人公の命を救いたいと考えたとして、それは許されたのかと言うと、少なくとも村内にとどめる道は許されなかったと思います。主人公が生命の危機にさらされた仕打ちは、父や義兄の純粋な意志によって行われたのではなく、コミュニティの慣習による強制に近いものでした。ボーイフレンドとの交際がすでに露見し、男の方が村を出ている以上、主人公を守ったら家丸ごとが村八分を受けたのではないでしょうか。
    女性の人権がなく理不尽に殺害される社会は、裏を返せば男性が母や姉妹や妻や娘を愛しても奪われる、自らの手で殺害させられる社会なわけで、否応なしに人生そのものを暴力で蹂躙される女性たちの慟哭に加えて、物語に出てくる男性たちにも今一度、その社会は本当に男性に幸福なものか考えてみてほしいと感じました。
    また、壮絶な物語の合間に混じる少女らしい描写に何とも言えない切なさを感じました。母と長女である姉が特に親密に見えることのへの仄かな嫉妬、果物やチーズなど食べ物の詳細な表現。そして村で催された結婚式で花嫁である姉の美しさと憧れは細かにつづられており、報告者が日本や欧米の女性には理解しにくい社会に生きていても、人として共感できる豊かな感情を育んできたことが読み取れました。
    沢山の人に読んでもらいたい優れた本だと思います。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年5月22日に日本でレビュー済み
    発売してすぐに読みました。
    作者の凄惨な経験が書かれており、中東における女性軽視問題について、性差について、私は深く考えさせられました。

    ただ、イスラム圏で問題となっている女性軽視問題は、決してイスラム教によるものではありません。
    土着の風習です。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2021年3月29日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    自分とは違う文化、かつ未だにこういう慣習がある場所があるという知るきっかけにもなった。
    購入して、あまりに興味深い内容だったため、2日で呼んでしまいました。
    色んな文化を知るにはいいきっかけになる本だと思います。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年3月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    日本に住んでいると想像できないような慣習社会がいまだに存在するという現実が実体験を通して描かれています。
    社会を良くするために私でも何かできることはないかと考えさせられました。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2005年9月3日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    女性を奴隷以下に扱うヨルダンのある村に住んでいたスアドが、
    婚前交渉を行い、妊娠してしまったため、
    身内による火あぶりの刑、すなわち「名誉の殺人」を実行される。
    スアドは偶然にもこうした名誉の殺人にあっている女性を助けようとする
    シュルジールという団体に助けられ、
    ヨーロッパで第二の人生を送ることが出来た、という話。
    まずこのような文化に驚く。
    そして常識という感覚の強さを知れた気がする。
    他の世界から見たら異常極まりない行動、考え方であったとしても、
    ある団体の中でそれが共有されていたとしたら、
    それはそこにおける常識となる。
    「名誉の殺人」はまさにそうである。
    世間一般からはありえない行為であるが、
    それが実行されている村においては、
    それはごく当たり前の行為である。
    「名誉の殺人」は年に六千件を超えるらしい。
    自分の知らない文化に触れられたという意味で貴重な本ではあった。
    が、一生知らなくてもいいことはたくさんあるわけで、
    その線引きが難しいとも少し感じた。
    19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年7月10日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    一気に読んだ。確かに名誉の殺人、女性を奴隷としてしか見ず、割礼、暴力を振るわれ、家畜以下のあつかいという生活を余儀なくされる。しかし、本を読む限りスアドは幼い頃から周りの男性に対しての心得を日々の生活の上で身に付けていた。恋をしたからといってその決まり事を破ったのは作者の無知、愚かさである。自分のしたことに反省もなくただ生まれ育った環境や風習が悪いのだといっているようで後味のすっきりしない本だった。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年12月31日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    自由恋愛など無く、未婚女性は家族以外の女性と話すことも
    目を合わすことも許されない。

    未婚で性交渉を持った女は、家族の恥として身内の手で焼かれる。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート