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風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡 単行本 – 2002/7/19
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社ロッキング・オン
- 発売日2002/7/19
- ISBN-104860520076
- ISBN-13978-4860520076
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : ロッキング・オン (2002/7/19)
- 発売日 : 2002/7/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 352ページ
- ISBN-10 : 4860520076
- ISBN-13 : 978-4860520076
- Amazon 売れ筋ランキング: - 73,447位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 397位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 5,659位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
お客様のご意見
お客様はこの対談について、読む価値のある対談だと評価しています。本音の価値があり、制作当時の社会情勢の影響や宮崎監督の思想思考の変遷を学ぶことができたと感じています。また、面白い内容で、毒舌や制作の小話など、共感する言葉が沢山出てきて面白かったという声もあります。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。
お客様はこの対談集について、読む価値のある対談だと評価しています。本音の価値があり、制作当時の社会情勢の影響や宮崎監督の思想思考の変遷など、内容も多岐にわたっており、値段以上の満足感があると感じています。また、内容面では、制作当時の社会情勢の影響や宮崎監督の思想思考の変遷を垣間見る事ができ、さらに奥の深いジブリ作品が好きになったという声もあります。
"分量はかなりのもので、内容も制作当時の社会情勢の影響や宮崎監督の思想思考の変遷など、多岐にわたっており、値段以上の満足感があった。ただ、インタビュアーの主張が激しいのがやや鬱陶しく感じた。宮崎監督の大ファンなのはわかるが、我を出し過ぎ。" もっと読む
"...あれから幾年か経ちますが、この本を読んで、宮崎駿監督の思想を垣間見る事ができ、とても勉強になりました。 ますます奥の深いジブリ作品が好きになりました。" もっと読む
"ジブリ作品のことが色々書かれていて興味深く読むことができました。" もっと読む
"...ただし、一応宮崎さんを刺激して彼の意見を引き出す事には成功している、という点で間違いなく一度読む価値のある対談です。10年以上に渡る宮崎氏の思想、変わったものも変わっていない根幹にあるものも含めて、宮崎氏のアニメ作りにかける良心、誠実さを充分感じ取ることが出来ると思います。" もっと読む
お客様はこの本が面白かったと評価しています。毒舌や制作の小話など、共感する言葉が沢山出てきて面白いと感じています。また、追加の補足があればもっと良い本になったという意見もあります。
"...元々、前面に出てご自分の意見を色々言わない方ですから、ご本人の様々な考えていることが伺えて、面白かったです。" もっと読む
"...編集で手を加えたり補足があればもっと良い本になったかも知れません 毒舌や制作の小話などは面白かったです 悪い本ではありませんがこの本だけで宮崎駿を理解するのは難しいと思います" もっと読む
"宮崎駿監督の語り口はいつも結構辛口ですけど、それでも面白い。" もっと読む
"...読んでいて共感する言葉が沢山出てきて面白かったです。..." もっと読む
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2024年2月17日に日本でレビュー済みAmazonで購入と言うか、宮崎氏は、いつもインタビューでは、過激に聞こえかねないことを平気で言う人なので読んでいて楽しい。と言うか、宮崎氏の良いお人柄が偲ばれて元気がでてくる。
- 2017年11月11日に日本でレビュー済みAmazonで購入分量はかなりのもので、内容も制作当時の社会情勢の影響や宮崎監督の思想思考の変遷など、多岐にわたっており、値段以上の満足感があった。ただ、インタビュアーの主張が激しいのがやや鬱陶しく感じた。宮崎監督の大ファンなのはわかるが、我を出し過ぎ。
- 2023年7月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入久しぶりの宮崎駿作品を、観て原作を探していたところで、見つけました。元々、前面に出てご自分の意見を色々言わない方ですから、ご本人の様々な考えていることが伺えて、面白かったです。
- 2023年8月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入阿吽の呼吸のような名対談でジブリ作品の深さが分かるような入門書で
多くの方の窓口を広くしてあるのが特徴的でジブリ作品を買ってまで
見たいと思わせてくれます。多くのことを宮崎駿監督から引き出して
くれていて無尽蔵なリソースと言わざる負えないところがあります。
続編も思わず買ってしまう出来であります。
- 2018年9月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入ナウシカから千と千尋の神隠しまでの制作に纏わる奥深い話、宮崎駿さんが偉大だと考える宮沢賢治や堀田善衛らへの思いなどが語られており、宮崎駿さんをより深く知悉することができる5回に渡る貴重なインタビュー集です。
宮崎思想の集大成でありその遍歴が詰まった漫画版『風の谷のナウシカ』を軸に各映画作品と宮崎さんの関係性や宮崎さんの想いが、宮崎さんを敬愛するチャレンジャーなインタビュアーによってうまく引き出されています。
宮崎さんの、手塚治虫さん、高畑勲さん、庵野秀明さん、押井守さんへの語りもまた非常に興味深く拝読出来ました。
以下に印象に残る宮崎さんの言葉をご紹介します。
・やっぱり人に喜んでもらうのが好きなんですね。たぶん、それをものすごく気にして生きてるんじゃないかと思います。啓蒙したいという意識は、実のところ僕はあんまりなくて。
・『人というのはこういうものだ。』っていう風な描き方じゃなくて、『人というのはこうあったらいいなあ』っていう方向で映画を作っています。
・子供は可能性を持ってる存在で、しかも、その可能性がいつも敗れ続けていくっていう存在だから、子供に向かって語ることは価値があるのであって。
・例えば、福岡正信っていう、『自然農法 わら一本の革命』っていう本を書いている人のやっていることっていうのは、やっぱりものすごく優れていると思います。
・堀田善衛は日本人の誠実の証だと思ってるんですよ、僕は。で、数は多くなくても、そういう人を何人か僕は持ってますから。だから、もっと他にそういう目立ったことをしなくても、やってる人はいるはずだと思っています。で、日本にいなくても、世界の他のとこにはいるんじゃないかと思うんです。日本はそういう人が出にくい状況にあると思いますけども。
・どうなんでしょうね。生き物っていうのは、そんなにいつも充足して、満たされてる状態が生き物なんですかね。それがぎゅうぎゅうの目指すものなんですかね。
・いや、(幸福に)ならないのが生き物なんじゃないですか。いつも、その矛盾の真っ只中にいるから生きているのであって。予定調和も天国もなにもないですよ、そんなものは。
・(ナウシカは)人を殺した人間だから、殺すことの痛みがわかった人間だから。それで膝を曲げるんじゃなくて、それを背負って歩いている人間だから、この娘は描くに値するんじゃないかと僕は思ってたんですよ。純潔であるとか、汚れてないことによって、それが価値があるっていうふうな見方というのはね、なんかものすごくくだらないんじゃないかっていう気がするんですね。その泥まみれで汚れてて、それで傷だらけだから、だから、宮沢賢治を僕は好きなんですよ。
・そういう無数の複合体だから、人間って。だから、同じ人物でもね、ものすごく愚劣な瞬間があったり、あるいは実に思いやりに満ちたり、そういうふうに揺れ動いてるものなんですよ。
・でも、やっぱりその人の波動とかそういうものが、たぶん振幅がものすごく大きくて深くてね。もうとにかく大きいんですよ。僕らは小さい振幅で適当にへ~っていう。
・でも、僕はやっぱりブルース・スプリングスティーンは好きですね。やっぱり自分で見たものと感じたものでちゃんと地面に足をつけて歌を作ってるっていう感じが伝わってくるから。で、それをちゃんと受けとめてる人たちがいるってことが伝わってくるから。『ああ、歌っていうのはこうありたいなあ』と思います。
・生き物ってそうですよ。おなかが減るから食うとうまいんですよ。世界というのは光と影によって成り立ってるんで。
・僕、自分の業の深さを甘く見ないですよ。
・僕は、人間を罰したいという欲望がものすごくあったんですけど、でもそれは自分が神様になりたいんだと思ってるんだなと。それはヤバイなあと思ったんです。
・結局前からどこにいくかっていうのは自分の無意識の中にはあったんですよ。
・僕の場合は思想家になるよりも、やっぱり目の前にいる子供たちに映画を作るっていうことが一番大事と思えたから。大体、僕が言ってるようなことはもっと立派なお坊さんたちが遥か昔から言ってるんですね。(笑)
・本当に自分は幸運に恵まれたと思ってます。
・ハイジなんかでも高畑勲とはそういうことを散々話しあいながらやってきたんですよ。誰が食べ物を作って誰が食ってるかっていうこと。それから、アルプスの自然がどういうもので、そこの農業はどういうものだったかとかね。誰がどういうふうに分けるかっていうだけじゃなくて、それが依存している自然の環境っていうか地球の状態っていうか、そういうものを抜きにして映画を作りたくないっていうね。
・僕はすぐに喧嘩腰になりますけどね、そんなに自信過剰な人間じゃないです。正義の味方というか、そういうのを背負ってやってるつもりはないです。
・子供のときから自分が楽な思いをして育ったっていう自責の念をずーっと持ってたんですよ。戦争中も戦後もね。本当に食いものがないときにも、僕のところにはそれなりに食いものがあったんです。僕にとってはそういう不公平っていうのが耐え難かった。
・僕は人間の持ってる根源的なものをシンプルに強く訴えるっていうのは非常に意味のあることだと思っています。
・映画を初めとして、あらゆるものが、現代っていうものの終焉に対してどう向きあうかっていうことを試されると思うんですよね。
- 2012年8月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入それはこの本の長所だ。
そのことについては他の方が的確にレビューしてくれているのであえて言わない(言えるとすれば、自分自身を見つめ直すことをさせてくれる本)
だがやはり自分もインタビュアーは好きになれない。
元々の考え方の違う人間なのだ。
宮崎氏がたとえ人間はできていなくとも人間の本質を捕らえようとする思想の努力家だとしたら、彼はもっと…男のロマンを語ってしまう、本質よりも表面的なものを面白いと感じる人であったと思う。
それは冒頭数ページでわかってしまうほどだ。
彼は宮崎氏を実際は男としてアツくてカッコいい、ニヒリストな面が隠れているはずだ!というイメージがきっと先行してしまったのだろう。
当時のエンターテイメントとしてのアニメーションだけを見れば仕方ないことだ。
そういう人間が悪いわけではない。宮崎氏のいうくだらない人間のひとりではあると思うが、根が悪人ではないのだから。
ただ、宮崎氏の本質を探るには少々頭が足りなかったと言わざるを得ない。なんだか的外れなむず痒くなる質問が多く、けれどそのたびに、宮崎氏はいつも深く考察して答えをくれる。逆にそういう真逆の人間だからこそ、宮崎氏も反発か好意か、本質をどんどんこぼしてくれたのかもしれない。だからこの本の価値は確かに高い。
だが、やはりインタビュアーの頭がいいとは言えない(笑)
読者と宮崎氏はわかっているのに、インタビュアーは自身がおいてけぼりに気づかないままに(笑)の記号を多用してゆく印象だ。
まぁ、笑顔の多い人間に悪い人はいないということかもしれないけどね。
でもページの受け答えまるまる(笑)とはははは。はインタビュアーとしてはどうかと思う。
追記
最後まで読んで、月日の流れでだんだん彼らがうちとけあっていくのは感じられた。
逆にインタビュアーのほうがプライドに邪魔されずに的を得ているのではないかとも思った。コミック版ナウシカが好きすぎるのには辟易するが…苦笑
まったくジブリとは関係ないが、後半、宮崎氏の思想自体が現代と解離してくるのは残念。
「終わりが来るぞ」という人間は多いんだけども、その現代に生きてからそこからの見地が誰もないことには悲しいことだと思う。
二十代は様々な意味で苦労をする時代を受け入れねばならないだろう。むしろすでに受け入れていたり、受け入れられず病気でおかしくなったり、そんな人が多いのは必然かもしれない。
子供でさえもそうだ。
宮崎氏の思想は素晴らしいものだと思うし、とくに中盤までは、自分が関わっているという熱いものを感じたが、悲しくも、最後の方は宮崎氏もインタビュアーも、基本的にいやだだめだけしからん、だが肯定してやらねばならない、という飛んでいるものしか伝わってこなかった。
後半出てくる二十代のスタッフの言葉にははっとしたようであった。忘れないで欲しいのは、彼らはそれほど文句も言わず、このどうにもならない苦境をどうにかしようとしている。
結局は恵まれた世代との間に、コミック版ナウシカにおける神と人間たちほどの差があるように思われる。
産み落とされた二十代以下があまりにもおいてきぼりなことは宮崎氏にもどうにもならなかったようだ。
- 2022年1月21日に日本でレビュー済みAmazonで購入まだ途中までしか読んでいません。宮崎駿監督のインタビューですね♪