正常と異常の境目って曖昧なんだなぁと思う。すごく怖い小説。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
おしまいの日 (中公文庫 あ 58-4) 文庫 – 2012/6/23
新井 素子
(著)
三津子は、多忙で健康を顧みないほど働く夫を案ずるあまり、少しずつ正気の淵から滑り落ちてゆく。傑作サイコ・ホラー、待望の復刊。
- 本の長さ393ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2012/6/23
- ISBN-10412205656X
- ISBN-13978-4122056565
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2012/6/23)
- 発売日 : 2012/6/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 393ページ
- ISBN-10 : 412205656X
- ISBN-13 : 978-4122056565
- Amazon 売れ筋ランキング: - 519,340位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと見つけたり、似たような著者を調べたり、おすすめの本を読んだりできます。
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
31グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
- 2020年5月10日に日本でレビュー済みAmazonで購入話の全体像は別とした場合、わからないでもない、一途な恋をする女性の行く場所だったのかなと理解出来る悲しい話なのかとは思いますが、ホラーという枠で、口コミレビューを見て買って読みましたので、その点からすると作者さんが現代の社会にあるサバイバルホラーに向けた心の叫びなのか文句なのか?と読み終えて思いました。
- 2022年3月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入学生時代に好きで読んで居ましたが、コロナのお家時間でまた読みたくなり注文。
独特の世界観が良いです。
- 2019年1月23日に日本でレビュー済みAmazonで購入ラノベって文体じゃなくて内容の事ですね。直接的に日本の社会を批判する文章もあり、社会派といっていいのではないでしょうか。ホラーとも思えなかったけど、主人公が最後どうなっているのか考えるとそれは怖いし悲しい。そこまでの過程を考えると彼女にハッピーエンドは想像できないから。全体的には、ありきたりな誰かが悪いという批判や犯人捜しをするような小さな内容じゃなくて、バブル期の日本という広い世界を描いているので、当時そして今の世の中の事を考えながら広い意識で読む事ができました。
- 2017年6月12日に日本でレビュー済み小説というものを大分久しぶりに読んだのだが、圧倒されました。
作家ってすごい。と思った。
文章のレタリングでも引き込むし、それがいい雰囲気を出している。
中盤の急にホラーになってしまうシーン!!!怖すぎた。深夜に読んでるってのも
あったけど、ホラー系だとも知らず読んでいたので。。
もうほんとにいい本は、コーヒーでも飲みながらじっくり
読もうと思いました。新井素子はおすすめです。
- 2019年8月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入せつない。愛しているから離れる。愛しているから離れても祈る。
正常に見える夫はそうじゃなくて、常道を逸していく主人公である妻が本当は一番まっとうな考え方をしていた。それがどんどん歪められて“おしまいの日”を迎えてしまった。でもそこからはじまっていく彼女なら、逞しく生きて行けそう。
- 2012年7月24日に日本でレビュー済み思考の流れをそのまま文章にしたかの如くむしろ冗長な発話文と、焦点のみを貫き、余計な装飾のない、まるでト書きのような地の文からなる特徴的な文体が実に読み易いため、一気に読み進めてしまう傑作。
しかも、日記の中にはいくつものおぞましい出来事が暗示されてはいるが、物語を推進するはっきりとした現実の出来事と言えば「おしまいの日」のその事件だけであるにも関わらず、ひしひしと怖い。その怖さはどこから来るのかと言えば、何の変哲もない日常からである。だからこそ余計に怖い。
端的に言えばこれは、ある一人の女性が「壊れていく過程」を描いているのだが、他方でそれは「壊されていく過程」でもあり、そして壊す主体が日常であること、より正確を期すなら「それが日常であると思い込んでいること」が怖さの源である。その意味で解説の「炭鉱のカナリア」は至言だろう。
しかしこのカナリアは実に強靱(「きょうじん」という発音に注目)である。壊れていくことで、失われてはならないものを守る。その、守るものがあるが故に、最後の手紙が読者の心に深く染み入る。
- 2010年11月1日に日本でレビュー済み自分がどんどん主人公の心になっていきます。正直、妊婦さんには、オススメしません(苦笑)怖すぎて。