カスタマーレビュー

  • 2010年11月15日に日本でレビュー済み
     何年か前にこの本を読んだことがありましたが、その内容をすっかり忘れていました。
     最近マスコミで著者の名前を何回か耳にしたので、その代表作をもう一度読んでみることにしました。
     改めて、文章の巧みさ、読み応えさと言うものに、感動しました。

     登場人物は、大学生が中心ですので、特別な境遇の人間では、ありません。我々の近くにいる人かもしれません。でも、それぞれの登場人物の、物の考え方は、非常に深いものがあります。

     きっと、著者は、自身の考えを、いろいろな登場人物に言わせているのだな〜と思いました。
     私の勝手な見方で、あたりまえなことですが、著者は、鋭い観察力と、考察力を持ってみえるのでしょうね。それらを作品を通して、知ることができ、味わえるのは、素晴らしい経験でした。

     ただ、一つだけ気になるのは、では、著者は、この作品を通して、我々に何を訴えているのかと言う点です。著者の訴えが今一つ心に残らなかった私ですが、それは、きっとまだ私自身が著者の作品を読みこんでいないせいなのでしょうね。別の作品も読んでみたいと思います。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.3
453 件のグローバル評価