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中国の「爆速」成長を歩く 単行本(ソフトカバー) – 2020/3/15


そして人民は幸せになったのか?   

お金、不動産、食べ物、観光、IT、民族、格差
あまりにも急激な成長がもたらしたものとは…… 

90年代初頭から現代までの
変化をたどる渾身のルポ! 

歴史に残るこの変化を、私はこの目で確かめたくてどうしようもなくなった。
GDP世界2位。十数億人が体験した経済成長を中国はどう果たしたのか。
90年代初頭、経済発展前の中国を訪れた著者が、今再び中国へ…
発展前と後を比較する定点観測の旅の先に見たものとは?

【目次】
まえがき

01開発 景色を一変させた数々のプロジェクト
空き地が摩天楼に
  開発と土地
  上海発展を回想する
  中国全土の改造
  深圳と香港の明暗?   

02食べ物 どれも美味しく、誰も飢えない理由
どこに行っても同じ美味しさ
  油にあたる
  統制される市場・バザール
  便利に、そして豊かになっていく中国の食
  全人類の5人にひとりいる中国人をどうやって食わせるのか
損なわれた食の安全

03格差 「お金持ち」に遭遇。貧しい人たちに会いにいく
物腰柔らかい新人類
  万元戸とプチ富裕層
  データから格差を見る
  盲流と農民工
  都市に定着する農民工
  農民工が身を寄せ合うスラム
  取り残された村とその沿線

04交通 すさまじい勢いで整備された交通網
時速は350キロ
  戦後の買い出し列車のよう
  改革開放の目標としての高速鉄道建設
  カジュアルな乗り物になった飛行機
  溶けたアスファルトが高速道路に
  ゼロから世界一へ。中国の高速道路敷設計画
  街中のインフラ整備
  北京南駅から天津方面への高速鉄道に乗って不安を覚えた話

05お金 使ってみて実感したこの国の変貌
爆上がりした物価
  旅行で使った金額から物価を比較する
  根本から変わったお金の払い方 
  統計に見る変化
  中国でスマホ決済が流行ったわけ

06マナー 経済発展は人を行儀良くさせるのか
本当に同じ国の人びと?   
  四半世紀前のマナー
  改善の理由

07産業 世界をリードし始めた中国企業の技術力
いつの間にか日本を凌いでいたハイテク
  若くてラフな精鋭たち
  GAFAを凌ぐ二大企業
  ハードウェアのシリコンバレー
  振り返ってみれば
  「中国製造2025」の行方

08不動産 急成長のカラクリ、その暗部
「鬼城」となった東洋のマンハッタン
  開発の陰で追い出される
  ゆかりの物件の受難
  中国の土地と建物について考える
  錬金術のための開発

09出版とIT 報道の自由と監視体制と
様々なメディア、過多な情報
  旅の中で垣間見た、メディアとITの私的な歴史
  中国の活字メディア史
  ではなぜランキングが低いのか
  監視されるからこその便利さ

10治安維持 経済成長を続けるための封じ込め
26年ぶりの訪問
ヒヤッとする関わり
経済成長する前との差異
警察と武警、軍の違い
共産党の一党支配という宿命

11観光 激増する国内観光客と観光公害
桃源郷が竹下通りになる
  難民船のよう
  中国の観光はどう変わったか

12民族 経済発展が国家との関係性をどう変えたのか
集落とキャンペーン
  コンクリートと伝統
  観光地化を果たさなかった村
  中国は少数民族をどのように扱ってきたか
  政府の対策に満足しているのか
  収容施設なのか
  不自然な態度
  恭順と反抗の理由

あとがき
参考文献


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商品の説明

著者について

西牟田靖(にしむた・やすし)
ノンフィクション作家。1970年大阪府生まれ。神戸学院大学卒業。等身大のニュートラルな視点を持ち味に、「歴史と記憶」「国境と国家」「家族」といったテーマに真摯に向き合っている。旧日本領のその後を訪ね歩いた『僕の見た「大日本帝国」』が2005年度の新潮ドキュメント賞候補作となる。著書に『極限メシ!』(ポプラ社)『本で床は抜けるのか』(中央公論新社)、『わが子に会えない』(PHP研究所)、『ニッポンの国境』(光文社)、『〈日本國〉から来た日本人』(春秋社)など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ イースト・プレス (2020/3/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/3/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 296ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4781618677
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4781618678
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 12.8 x 2.5 cm

著者について

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西牟田靖
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70年大阪生まれ。神戸学院大学法学部卒。日本の領土問題や旧植民地に残る日本の足あと、引揚等、硬派なテーマを取材執筆しているうちに書斎が本で埋まる。著書に『僕の見た「大日本帝国」』『誰も国境を知らない』『〈日本國〉から来た日本人』『ニッポンの穴紀行』等

カスタマーレビュー

星5つ中3.4つ
9グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2020年3月23日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    テーマごとに分けたからこそ分かりやすく伝わりやすくなっている。構成の勝利。
    中国の姿を約30年ウォッチするとたいてい親中か嫌中に甚だしくバイアスがかかり、しかもそれを誇らしげに見せつけようとする著者はおおい。けれども本書の著者は出来るだけニュートラルな視座を保持しようとしている。そこが人によっては食い足りない気がするかも知れないが、僕はこういう「フラットであろうとする姿勢」こそが美点であると思う。
    こういう本を読めて嬉しかった。
    読む方はいわゆる旅行記を期待しているのかも知れない。本書はいわゆる旅行記ではなく、観察記だと感じた。きちんと読めばそこが美点であると感じるだろう。
    旅行記は旅行記で改めて読みたい。だがこうした観察記こそ今の世界では重要ではないかと思う。
    8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年4月26日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    興味が無いので分からない