本の題名が「この日本、愛すればこそ」とかいう、お為ごかしみたいなもので、しかも岩波だから警戒して読んだ。靖国が嫌いらしい。
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この日本、愛すればこそ――新華僑40年の履歴書 (岩波現代文庫) 文庫 – 2014/12/17
莫 邦富
(著)
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日本人とつきあうことがタブーの文化大革命のさなかにあって,日本語の魅力に憑かれた1人の中国人青年がいた.初めて出会った言葉は「あ・か・は・た」.中国きっての日本通ジャーナリストとなった著者の目に,日本人や日本社会はどのように映ってきたのか.在日30年――同時代の証言としてすべての日本人に贈る自伝的日本論.
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2014/12/17
- 寸法10.5 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-104006022506
- ISBN-13978-4006022501
商品の説明
著者について
莫 邦 富(モー・バンフ)
作家、ジャーナリスト。1953年、上海市生まれ。上海外国語大学卒業後、同講師を経て、85年、来日。『新華僑』『蛇頭』『「中国全省を読む」事典』『鯛と羊』『中国ビジネスはネーミングで決まる』『莫邦富の中国ことわざ玉手箱』『日中「アジア・トップ」への条件』『世界シェアNo.1を獲得した顧客戦略』など著書多数。主な連載コラムは、ダイヤモンド・オンラインの「莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見 - ダイヤモンド・オンライン」、時事通信社「時事速報」の「莫邦富の『以心伝心』講座」など。
作家、ジャーナリスト。1953年、上海市生まれ。上海外国語大学卒業後、同講師を経て、85年、来日。『新華僑』『蛇頭』『「中国全省を読む」事典』『鯛と羊』『中国ビジネスはネーミングで決まる』『莫邦富の中国ことわざ玉手箱』『日中「アジア・トップ」への条件』『世界シェアNo.1を獲得した顧客戦略』など著書多数。主な連載コラムは、ダイヤモンド・オンラインの「莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見 - ダイヤモンド・オンライン」、時事通信社「時事速報」の「莫邦富の『以心伝心』講座」など。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2014/12/17)
- 発売日 : 2014/12/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 4006022506
- ISBN-13 : 978-4006022501
- 寸法 : 10.5 x 1.6 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 993,267位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2015年8月25日に日本でレビュー済みAmazonで購入中国の山海経の中に「精衛填海」という話がある。
昔、炎帝には女娃という娘がいた。ある日、女娃は東海に落ちて溺れ死んでしまった。 死んだ女娃の魂は、赤い一羽の小鳥になった。この小鳥が精衛である。 精衛になった彼女は、小石や小枝をせっせと嘴にくわえては海に落とし、海を埋め立てようとする。
この「精衛填海」とう成語の意味を調べると、実現不可能な計画を立てて、結局失敗して無駄に終わること。または、いつまでたっても悔やんでいること。と出てくる。
非常に悲観的で暗くなる意味だが、将来の安定した日中関係に希望を持って、現状の暗く険しい日中間にまたがり小鳥が大海に小枝を落す様に奮闘する人たちがいる。
新華僑の代表的存在、莫邦富(モー・バンフ)さんもその一人といえる。
自分にとって莫邦富さんは中国駐在員向け時事通信にコラムを連載している人であり、毎回、時宜にかなった四字熟語を教えてくれる先生でもある。
先ほどの「精衛填海」という故事成語も莫さんの本で知った言葉となる。
莫さんは日中平和友好条約以降の生きる歴史教科書という言い方は大げさかもしれないが、読みながら自伝という名を借りた中国・日中間現代史を学ばされている気持になった。
日中間の平和、東アジアの今後を考える上でも是非ともお薦めしたい一冊となる。
少しネタばれとなってしまうが、莫さんの紹介も兼ねてサマリー的にストリーを追っていく。
物語は、文革時代の下放の地である黒竜江省から始まる。当時、莫青年にとって日本は月にある様な遠い存在であった。荒野でトラクターを回していたところ、茶碗やお皿の破片を目にし、生活の痕跡がある事を発見、古老からこれは日本の開拓団が残していったものだと言われ、日本を初めて感じる事となる。
そして中国政府は文革中とはいえ、外交上の必要性から上海外大を再開し、当時詩人として才を認められつつあった上海出身の莫青年は、下放の地である黒竜江省から上海に戻る事となった。
辞書すらまともになく、周囲からも心から応援されず、一歩間違えれば文革の渦の中に巻き込まれてしまう様な状況下、莫青年は、日本語と格闘していった事になる。母親はなぜ東洋語(日本語)を学ぶのかと悲がった。時には自由に読むことを禁止されている日本の小説をトイレ明かりの中で隠れて読むこと事さえして日本語を習得していった。もちろん見つかれば処分の対象となる。
文革も終わり、まだ余韻も残る中で、莫氏は上海外大の教員となり、日本の文献・文化などを紹介する立場として活躍を始める。日本語を学ぶ事も生かす事も、まだまだ不安定な時代に新たな時代を拓くのだという使命感に燃え突き進んでいくことになる。たぶん、この使命感が今でも変わらぬ情熱、日中間の問題に取り組む姿勢に反映されているのだと思う。
莫氏は一九五三年生まれの上海人。良く考えれば上海人である彼女の母親の姉や兄と大体同じ年齢である。彼女にすれば叔父叔母にあたる人達だが、今でも当時下放された黒竜江省に住んでいる。彼女の母親は時々、上海から黒竜江省へ遊びに行ったりしている。
先日の上海で行われた国際映画祭、彼女の母親は高倉健の映画を観に行った。若い時に観た映画『君よ憤怒の河を渉れ』が忘れがたい映画だったそうだ。中国語で「追捕」という。
この映画について彼女からは、中国で初めて放映された外国映画だからお父さんお母さんにとっては思い出深いんだよ。と話していた。
この本を読んでみて、87年生まれの彼女が、親たちの世代にとってなぜこの映画が思い出深いのか、また、この映画が中国に与えた意味を深く理解していない事に気が付いた。
莫氏は本の中で、冤罪を証明する為に追っ手から逃げながら真実を追求する高倉健や、高倉健に対し恋心を抱き身を挺して護ろうとしたヒロインの中野良子さんにすっかり感情移入してしまったという。
‐‐‐‐‐
「人が人を信じず、多くの人が冤罪を経験した文化大革命が終わった直後で、名誉回復が完全に実現しない人も多かった時期だっただけに、中国の国民は『君よ憤怒の河を渉れ』をただの映画としてみていなかった。すっかり感情移入し、主人公たちの運命に一喜一憂した。多くの中国人は指名手配され警察に追われる冤罪者を心から信じ、自分を顧みない真由美の心の美しさに感動した、映画を観た多くの人から反省の声を聞いた。「文化大革命の時代に、私たちも人を信じて愛していれば、犠牲者を減らす事が出来ただろうに」と
‐‐‐‐
このエピソードを知った際、彼女の母親達世代の境遇、文革時代に係る映画のシーンが脳裡を巡り、思わず涙腺が緩んだ。
当時日本は、運や他者の犠牲の上でもあるかもしれないが、経済的繁栄と、都市部では民主的な考え方、そして文化が開花している時期であったといえる。莫氏は外国の文化や知識を中国に素早く取り入れ、「中国が二度とあの様な時代に戻らない様にしなければならない」という思いから日本語を教え、中国国内に日本を紹介する役割を担ったのである。
以後、莫氏は大平学校(大平首相時代のODA日本語教育プログラム)、国費・私費留学などを経て、89年に、日本に留まる事を決意し、作家・ジャーナリストとして活動するようになる。
当時、日本では中曽根首相が文化立国を目指し10万人留学生受け入れ計画を立ち上げ、大量の日本語学校が出来た。そこで莫氏は日本語学校や留学ブローカーの問題、政府の問題、また蛇頭の問題などを調べ日中社会に問題提起する様になる。また、新華僑という概念を定着させ、その社会的存在を明らかにしていったのも莫氏となる。「蛇頭」に関する本は警察学校の教材にもなった。
こうして、莫氏は日本社会からも認められ、また、新華僑の代表的存在となる。
90年代後半、新たな問題が出てくる。日本経済の減退と中国の勃興、巷に溢れだす反中本。歴史問題など政治問題が定期的に襲ってくる緊張時代となる。97年、莫氏は日中友好の時代は終わったと述べている。
この年はまさに今や政権を取るに迄に至った政治右翼団体、日本会議が結成された年となる。
ここからの莫氏は、中国に日本を伝え日本に根を下ろす新華僑としての存在に加え、日本に中国を伝え、日中相互理解によりお互いを良い方向に導こうとする存在が加わった。
とても一人の人間のやれる事ではないと思うが、ジャーナリスト・作家として、時には問題に首を突っ込みながら次々と起こる出来事に対峙していくことになる。
時代と共に生きてきたとはいえ、非常にハードな人生だといえる。
日本社会は莫氏の出会った時代から、更に民主主義が進んでヨーロッパの様な社会民主主義的要素が開花する社会に変化したわけではない。バブルの発生と崩壊を経て歴史修正主義が蔓延し始め、新自由主義的改革は進み地域や社会は崩壊していった。更に閉鎖的な企業組織・社会はグローバル化という意味においても疑問を感じざるを得ない状況に陥ってしまった。
徐々に日本は、世界的に考えても中国的に考えても目指すべき社会ではなくなっていく。
若い時から様々な日本の文献を読み、民主主義の日本、平和主義の文化、謙虚であった日本、日本の美しい部分を学んできた莫さん、いつのまにかそれが綻びを見せ始め、いたたまれない気持ちとなっていったに違いない。
この本のタイトルは「この日本愛すればこそ」となるが、もともとこのタイトルは「これは私が愛した日本なのか」だったという。
これの本は、日本語と出会って40年、在日30年の知日派、親日派の莫さんが日本に宛てたメッセージであり、言うまでもなく日本人にとっては自身の抱える課題といえる。
余談
今回、この本を読むきっかけとなったのは、莫氏とFB上での核兵器の問題でのやりとりがきっかけとなる。
まずは、自著を読んでくれという事なので、では読んでみますという事で読み始めた。
莫氏は広島・長崎を訪れている。広島では原爆の被害を告発する事が始めからメインに置かれている印象を受け、あの戦争で大きな被害を受けた国の国民として違和感を感じたという。長崎では平和というところから出発し核の非人道性を訴えており、広島で受けた違和感は感じなかったという。
重慶爆撃も東京大空襲も、731部隊も放医研(ABCC)も、原爆も南京大虐殺も決して許されるべき問題ではない。しかし、あの戦争を起こした加害国の国民と被害国の国民では、問題への敏感さはやはり違う。
速やかな核廃絶の訴えをより多くの人たちに理解してもらうに為にも、同じく平和を望み、あの戦争で数千万の被害者を出した国の国民の意見を日本人として謙虚に聞くべきだと思った。そして何よりこうした問題への取り組みの中で日中間にまたがる溝を埋めていく事ができれば、少しずつ日中の未来が拓けてくるのではないか。
反中的な空気が漂い、時にはニュースを観るのも嫌になる状況が続いているが、この日中関係なんとかしようと努力している人たちがいる事は救いだといえる。
こうした事は、この政治的空気の中で、歴史経緯も重なって左右を問わずなかなか出来る事ではない。
地元に口笛を吹きながら朝の新聞配達をしている人がいる。日中関係が困難な時代から日中の友好の為に努力してきた方となる。河南省で植林プロジェクトを行ったり、定年後は北京に留学して、お会いした際には中国の歌を披露してくれたりした。
こうした人のことを中国では井戸を掘る人々というらしい。システムや価値観も異なる社会の中間に立ち、自分もこれらの人々に続き何か自分の出来る事を見つけていけたらと思う。
最後に、歴史の大局を見据え、日中それぞれに良い方向に向かう事を願い、果敢に枝を海原に投げ込む精衛の莫氏に感謝と敬意を表したい。
以上
- 2021年5月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入1980年台から1990年台にかけてよく聞かれた「日中友好」の言葉が消えて久しい。この背景には中国の台頭がじわじわ日本を始め米欧を脅かす存在になってきたからであり、事実、中国自体(共産党)がその様に振る舞い始めたからである。
2014年著である本書の筆者は、文革で下放も経験し、苦学して日本語を学び、ついには来日して活躍、テレビなどでも出ていたので日本人も知っている方が多いと思う。
筆者が言うには日中間は厳しい状態が続くが、いつの日か来るであろう真の友好を願っているのはよく理解できるのである。また日本企業にも敢えて様々な苦言を呈している。これは日本を思うからこそ出てきた言葉であり、今後もあらゆる面で両国を知るジャーナリストとして発信していただきたいと思っている。
- 2021年8月11日に日本でレビュー済み中国山西省の「SARS治療の秘策」を参考に?迷走する日本政府?<2021 8月>
何を言ってるのか?
コ■■に関して中■に発言権はない。発生させばら撒いたのに何を言っているのか?
- 2015年2月12日に日本でレビュー済みAmazonで購入友たちからの推薦、中国人に人気がすごくいい。拝見させていただきます
- 2015年9月12日に日本でレビュー済み莫邦富氏は、日本でも著作の多い知識人。その半生を記した自伝。氏の体験談を読むと、同様に留学来日してきた年配の在日中国人や、中国に詳しい同年代の日本人は「あー、そうそう、あの時代はああだったよなー」と思い出しながらしみじみ読めるし、若い中国人留学生や同年代の日本人は「うわー、昔はこんなふうだったんだなー」と新鮮な驚きをもって読める。なので日本語の読める老若男女に広くおすすめ。本書で一番印象に残ったのは、外国文学の読書が規制されていた昔の中国で、日本語の世界文学全集の文庫本などが、一種の「情報ハブ」みたいな役割を果たして、莫氏や同学の学生達に、世界の名作小説を読みたいという希望を叶えた(p.43-49)ことだ。大学寮のトイレに日本語の小説本を持ち込み隠れ読む話は、なんだか真に迫っていて少しドキドキした。他にも実感のこもったリアル体験談が多数ある。